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理論がどれだけ素晴らしくても、現世を否定する教えでは、現在の苦しみを解消することはできません。
あの世は、この世の延長線上にあります。この世を極楽浄土に変えられないことには、死んでからも苦しむことになります。
だからと言って悲観的に考える必要はありません。真理を知ると、「地獄」だと思っている状況を「極楽浄土」に変えることができるからです。
悩み苦しんでいるこの場所は地獄?それとも極楽浄土?「不二法門」の教え
ツヨシ「仙人さん、死んだら極楽に行くというのは本当ですか?」
仙人「昔の仏教の教えでは、そのように言ってたなぁ。」
ツヨシ「えっ?昔の教えってどういうことですか?」
仙人「子供でも仏の教えが分かるように、「善人が死んだら極楽」で、「悪人が死んだら地獄」と(方便で)教えていたんだ。まだそんな子供騙しのような話を信じていたのかい。」
ツヨシ「みんな、ボクと同じように思っていますよ。」
仙人「それはだなぁ、善い行いをすれば良い結果が生まれる、悪い行いをすれば悪い結果になる。究極、死後には天国と地獄に分かれるという喩え話なんだよ。」
※善因善果・悪因悪果…因果の法則(縁起)
ツヨシ「ふ~ん。そうだったのですね。じゃあ、極楽や地獄はないということですか?」
仙人「それも違うだろ。死ぬほど悩んでいれば今が地獄だ。反対に、天にも上るほど嬉しい気分になったら、それが極楽だ!」
ツヨシ「それならボクにもよく分かります。」
仙人「ホントかなぁ。人は苦しんでいても、その時(その場所)が地獄だと分かっていない人が多いからなぁ。そのため、地獄のまま一生を終える人があるんだよ。」
※無明…幸福になる道を知らないこと。
ツヨシ「無知って怖いですね。」
仙人「ああ、それで、弘法大師空海は、生きてる間に成仏できる(即身成仏)方法を説いたんだ。」
※密教の教え…三密(身口意)を行うと即身成仏できる。
ツヨシ「そんな凄い方法があるのなら、ボクにも教えてくださいよ。」
仙人「ああ。その前に(即身成仏の教え)、大事なことがある。それは、「地獄と極楽は同じ所に存在している」ってことを知らないといけない。」
※不二法門…相対する二つのもの(事象)は、同じもの(事象)である。
ツヨシ「地獄と極楽は違うのに、どうして同じ所にあるのですか?」
仙人「それは、地獄も極楽も、人の認識と感情で生まれるものだからだ。たとえば、上司からの「指導」でも、上司の怖い顔と怖い声を意識すると、上司と会う度に恐怖を感じるだろうし、想像するだけで心まで暗くなる。これって、「地獄」だろ。」
※人は五蘊(見る・聞くなどの感覚→想像する→意識する→経験を記憶する)によって感情が生まれる。
ツヨシ「それは地獄ですね。」
仙人「と思うだろ。ところが、人間の意識や感情なんてものは、コロコロと変わる実体の無いものだ。人はそんなものを本気で信じているんだ。」
ツヨシ「般若心経の空の教えですね。」
仙人「そうだ。ところが、超楽観主義の人だったら、同じ事でもどう考えると思う?」
ツヨシ「楽観的に超がつくのですか?そんな人だったら、怖い上司でも、「私のためを思って指導してくれているんだ。」と考えるかもしれませんね。」
仙人「そうさ。だから、怖い顔も怖い声も、自分にとっては気持ちが良いんだ!」
ツヨシ「サゾとマゾ(SM)の世界ですね。でも、それが極楽浄土なんですよね。」
仙人「真理が分かってきたようだな。思考と感情を変えると、今まで苦しんでいた地獄が一変に天国に変わるのさ。」
ツヨシ「結局は同じになるのだから、相対する二つは一つ(不二)と言う訳ですか。」
仙人「そうだ、不二法門の教えは、地獄と極楽だけじゃないんだ。」
ツヨシ「この他にもあるんですか?」
仙人「ああ、この他の不二法門と言えば。。。有と無、長と短、右と左、善と不善、正道と邪道、生と死、罪と福、主観と客観、闇と明、実と不実、生死と涅槃、汚れと清浄、我と無我、、、まだあるが。。」
ツヨシ「不二って沢山ありますね。」
仙人「あっ!大事な「煩悩と悟り」を忘れていた。一見すると、煩悩で頭がパニックになっている人と、ブッダのような偉い人では、元々が違うように見えるだろ。」
ツヨシ「コロナでパニックってる人と悟ったブッダとでは、全くの別人ですからね。」
仙人「普通はそう見えるものさ。ところが、ブッダが悟りを開いたのは、色情(性欲)に悩み、腹ペコ(食欲)で死にそうになったからなんだ。」
ツヨシ「その話は有名ですよね。夢にきれいな天女が出てきて、ブッダを誘惑してきたんですよね。それに打ち勝って悟りを開いた。。」
仙人「それだけじゃない。修行中、腹ペコで死にそうになった時に、スジャータという娘から乳がゆ(ミルクおかゆ)を貰ったんだ。でも、元気になったブッダは、「修行なんてやるもんじゃない。」と途中で投げ出したんだ。その時の悟りが「中道」なんだよ。」
※中道…どれだけ善であっても行き過ぎはいけない。人は皆違うので一番良いのは「いい塩梅」。(美味しくなる味加減)
ツヨシ「ブッダも煩悩に負けたのですね。」
仙人「ああ、ところが、その時の煩悩があったから「悟り」を得たんだ。煩悩がなければ悟りは開けなかった。だから、煩悩と悟りは元々はセット(組み合わせ)になっているものなんだ!」
ツヨシ「じゃあ、ボクも悟りを開けるってことですね!」
仙人「ふっはっはっは。そういうことさ。」
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【今日の学び】
★地獄と極楽は、同じ場所にある。
☆不二の真実を見つける目を養うことが大事。
★煩悩即菩提…煩悩がある時が「悟りのチャンス」だと気づかないといけない。
☆悩み苦しんでいるその場所に、極楽浄土が隠れている!
★賢者は三密(身口意)を実践して、地獄を極楽に変える!
不幸になる人と幸せになる人の違いとは?「汚泥に咲く蓮華」維摩菩薩の教え
ツヨシ「仙人さん。人には、、不幸になる人もいれば、幸せな人生を送る人もいますよね。この違いって何なんでしょうか?」
仙人「ツヨシは何が原因だと思ってるんだい?」
ツヨシ「ええ~、幸福になる人は、お金持ちの家に生まれたからですかぁ?」
仙人「ホントかな。お金持ちの家に生まれても、親が倒産してその後、苦労している人はいるし。遺産相続してお金が入ったのに、自分の犯した(不倫、倒産など)失敗から、その後地獄の生活を送っている人もあるからなぁ。」
ツヨシ「でも、貧乏の家に生まれると、幸せになるのは難しいような気がします。」
仙人「日本一のお金持ちだと言われている孫正義氏は、講演で「貧乏の家に生まれ育った」と告白していたが、現在1兆4045億円分の自社株を保有している(株価は直近の平均から推計したもの)から、毎年およそ50億円の配当を得ている。これって、どう思うかい?」
ツヨシ「それは、孫さんだからですよ!」
仙人「成功できない奴は、すぐにそういう言い訳を言う。ブッダは、「人は皆、平等に無限の可能性を持っている」と言ったんだ!」
ツヨシ「それは、綺麗ごとですよ。」
仙人「ブッダが綺麗ごとなんか言うものか。幸せになる人と不幸になる人には、たった一つの違いがあるんだよ。」
ツヨシ「一つの違いって、何ですか?」
仙人「聞きたいかい?」
ツヨシ「そこまで聞けば、その後も聞きたいに決まってるでしょう。」
仙人「教えてやろう。人はみな、幸福になる素質をもって生まれて来てるんだ。それは、潜在能力や潜在意識、智慧、仏の慈悲、などと呼ばれている「仏性」さ!」
※仏性…仏になる性質、幸福になる・成功する素質。
ツヨシ「どうして、そんな素質を持っているのに、みんな成功できないのですか?」
仙人「いい質問だ。それは、心に蓋をしているからさ。」
ツヨシ「フタですか?」
仙人「ああ、心は綺麗な水がいっぱい溜まっている井戸みたいなもんだ。ところが、鋼鉄の蓋がしてあれば、水を飲むことはできない。その蓋というのが、「動物的本能と煩悩」なんだよ。」
ツヨシ「でも、本能は誰にでもあるものじゃないですか?孫さんだってあるんじゃないのですか。」
仙人「そうさ、動物本能は誰にでもあるし、成功する上で「性欲」は特に重要だ。」
ツヨシ「えっ?性欲と成功が関係あるのですか?」
仙人「性欲が強いと、体の中にエネルギーが多量に生まれる。だから、エネルギーを発散するために、仕事でもパワーを発揮できるのさ。ところが、凡人は、性エネルギーをセックスだけに使おうとするから失敗する。」
ツヨシ「ふ~ん。性エネルギーを他に使うようにしないといけないのですね。」
仙人「煩悩は、性欲と同じさ。恐怖に襲われると、何がなんでも現状を打破しようとするだろ。鬼に殺されたくないと必死でもがく。そして悩み、「幸せになること」を考える。それが、「菩提心」だ!」
※菩提心…菩提心とは悟りを求める心のことであり、世の人を救おうとする心。菩提心は悟りとセット。
※悟り…迷いの世界を超え、真理を体得すること。
ツヨシ「煩悩即菩提ですね!」
仙人「言葉はきれいだが、それほど簡単なことじゃないんだ。」
ツヨシ「どういうことですか?」
仙人「昔、ブッダはこう言ったんだ。「この世はすべて浄土だ」と。そうだろうか?道に犬の糞が落ちていたら、素手で拾えるかい?」
ツヨシ「うんこは無理です。。」
仙人「そうだろ。じゃあ、これはどう思う。犬が糞をしても、平気でそのままにして帰る主人がいた。その人はテレビにも出るような有名な政治評論家で、お家は豪邸で大きな駐車場には外車のスポーツカーが2台も。ツヨシだったら、この人を見てどう思うかい?」
ツヨシ「腹が立ちます。世の中は不公平です。真面目な人が苦労しているのに、悪い人が成功しているって理不尽です。」
仙人「理不尽かぁ。でも、これが現実なんだよ。汚いものと清いものが共に存在しているのが、この世界なんだ。」
ツヨシ「それなのに、ブッダは「この世はすべて清浄だ」と言ったのですか?」
仙人「何故だと思う?」
ツヨシ「何故ですか?」
仙人「大宇宙から見れば、地球なんて塵のようなものさ。その塵の中で「汚いとか綺麗だとか」と人間は騒いでいる。しかし、当の地球自体は確実に進化し成長している。悪く思ってるのは、その人のエゴがそう思わせているだけなんだ。」
ツヨシ「だから、地球は汚くないと。」
仙人「ああ、ブッダの説く真理「法」って知ってるかい?法は「ダルマ」と言って、「この世の真実の教え」なんだ。だから、綺麗ごとばかりではなくて、ツヨシの思うような理不尽なこともある。」
※法(ダルマ)…法則・真理、教法・説法、存在、具体的な存在を構成する要素的存在などのこと。
ツヨシ「腹を立てるなってことですか?」
仙人「そんなことではない。汚いことに目を瞑る必要はない、しかし、汚いものに囚われてもいけない。大事なのは、汚いものと綺麗なものは、紙一重だってことなんだ。」
ツヨシ「紙一重ってどういうことですか?」
仙人「昔悪いことをしても、その後更生して社会に貢献していれば善人だ。しかし、昔はいい人だったとしても、罪を犯せば「悪人」と呼ばれるだろ。ツヨシは、どちらが善人でどちらが悪人だと思うかい?」
ツヨシ「それは、、今良い人が善人で、今悪い人が悪人ですよ。」
仙人「そのとおりさ。でも、私達だってそうなんだ。今いい人だって思っていても、将来どうなるか分からない。反対に今はつまらない人でも、10年後には成功者になっているかもしれない。」
ツヨシ「将来のことは、神様しか分からないですからね。」
仙人「そう、将来は神様でしか(神様でも?)分からない。だから、人を汚いとか綺麗だと分けてはいけないんだ。」
ツヨシ「それが、ブッダの言う「この世は全て清浄」ということなのですね。でも、そんな風に考えるのは難しくないですか?」
仙人「動物的本能と煩悩で心に蓋をされている人には、ブッダのように「すべてが清浄だ」と考えるのは難しいだろう。だから、ブッダになるんだよ!」
ツヨシ「えっ?ブッダに成るんですか?」
仙人「(三密で)仏を念じて、仏と一体化するんだ。仏になると、自然と「慈悲心」が湧いてくる。仏の慈悲に勝るものはないのさ。慈悲が出れば、潜在意識(潜在能力)が自由自在に働くので、思い通りの人生を歩むようになる!」
ツヨシ「仙人さん、分かりました。」
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【今日の学び】
★法「ダルマ」とは、この世の真実である。それは、「不浄と清浄が同居している世界に我々は生きている」という事実から目をそらさないで、楽しく生きる智慧を磨く教え。
☆本来は、一切が清浄である!汚く見えるのは、五蘊(妄想)と業障(動物的本能)が心に蓋をしているから。
★慈悲心を起こすと、心の蓋が取れて潜在意識が働く。
慈悲喜捨…慈悲はわが子を思うような母親の心。喜捨は、他人の喜びを自分のことのように喜び、妬みや恨みをなくすこと。
☆ブッダと一体化すると自然と慈悲喜捨が起きる⇒ 智慧が出る⇒ 幸福になることに積極的になる!⇒ その結果、幸せになる!
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