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「ブッダの教え」を誰にでも優しく理解できるように書いています。 どこから読んでいただいても構いませんが、できれば、『超現在訳の般若心経』から開いていただくことをお勧めします。
般若心経は、仏教の真理をもっとも短い言葉で表現している経典ですが、内容は深いです。「般若心経」で説かれる「空」を理解しないと、仏教を理解することはできません。
実は、あなたに今回お伝えしたかったのは、私が実践している秘密「在家仏教実践マニュアル」です。こちらの方法は、長年私が行い実証済みの「物心両面で幸せになる方法」ですので、今すぐダウンロードしてください。
また、神力を授かるためには、密教を学ばれることをお勧めします。密教は初心者には難しい行法ですが、分かりやすく説明しています。(ビギナーズのための密教)こちらもすぐにダウンロードしてください。
後の項目もすべて大事なことばかりです。時間のある時、何度も読まれるとモチベーションアップになり、早く「覚り」に近づくことでしょう。
仏教は歴史とともに絶えず進化しています。それは、尊い聖人や菩薩が、その時々の人々に仏教書をかみ砕いた「覚り」を説いたからです。何故?いま著者が「ブッダの教え」を説く意味が理解できるでしょう。
悩みを解決する! 実際の「悩みを解決する」ための具体的なアドバイスです。
・悩みからの解脱・幸福
・感情
・お金・欲望
・健康
・人間関係
・煩悩即菩提
・悩み苦しんでいるこの場所が極楽・不幸になる人と幸せになる人の違い
心が暗くなっている(悪魔)状態から抜け出ないときに、「陀羅尼」を読誦すると悪魔を祓うことができます。
◎菩薩行(さとりへの道) 禁戒や六波羅蜜など仏教の主な行を紹介しています。
『どれだけ悩んでも悩みは解決しない』
ツヨシ「仙人さん。ボクは頭が悪いから、自分で悩みを解決することなんて出来ませんよ。」
仙人「昨日、何を聞いていたんだ。」
※昨日の記事…2500年前にブッダが悟ってから今日までに、数え切れないほどの菩薩が出現した。その中には、龍樹、達磨大師、空海のような天才たちもあり、「ブッダの教え」に更に磨きをかけた教えを作った。(グレードアップ)
ツヨシ「昔の僧は頭も良いし、熱心さも違いますよ。ボクのような凡人には、悟ることなんてやっぱり無理ですよ。」
仙人「何を卑下しているんだい。彼らは確かに天才だ!しかし、脳の構造も神経の数もツヨシの脳と同じなんだ!」
ツヨシ「それはそうですが。。」
仙人「ははあ、今のままが良いんだな。」
ツヨシ「今のままで良いわけなんてないですよ!」
仙人「じゃあ、よく聞くんだ。仏教で大成し、「菩薩」と呼ばれるようになった人はみんな、人生に苦しみ悩んだ人達なんだ。」
ツヨシ「えっ?そうなんですか?」
仙人「そうさ、「悩み」から解脱したいから、必死になって修行して悟り(解決法)を得たんだ。だから、同じ悩みを持っている人からすれば、先輩なんだ。」
ツヨシ「そう聞くと、なんか親近感がわいてきました。」
仙人「だろ。2500年前から出現した多くの菩薩たちは、一人一人それぞれの悩みを持っていたが、苦しみながらも解決した人達だ。だから、この先輩たち(菩薩)の汗と涙の結晶である「悟り」を無駄にしてはいけないんだ。」
※人はリソースだ!…悩みの解決方法を一から考える必要はない。すでに答えは出ている。
ツヨシ「どうすれば、無駄にしないのでしょうか?」
仙人「自分自身が困った時、悩んだ時には、彼らの(悩みから解脱した)アイデアを借りるんだよ。」
ツヨシ「借りるって、、どうやれば良いのですか?」
仙人「フフッ。のってきたな。それは、、必死に「教えてください!」と願うんだ。そして、望みが叶うまで願い続ける。すると、ある日突然、欲しかった菩薩(アイデア)にたどり着くことが出来るのさ!」
ツヨシ「本当ですか?」
仙人「ああ、本当だとも。過去に菩薩は砂の数ほど出現したんだ。縁をたどって探して行けば、必ず目的の菩薩(アイデア)の所にたどり着く。」
※華厳経「善財童子の旅」より
ツヨシ「分かるような気がしますが、もう少し教えてください。どうやれば、早く探せますか?」
仙人「早くかぁ、一番大事なのは熱意だ!熱意が自分と周囲の人を行動させるんだ。」
ツヨシ「熱意ですね!分かりました。他には?」
仙人「とにかく動くことさ。自分の直感を信じて、お寺に行ったり、本を購入して読んだりする。ここで気をつけないといけないのは、すぐには目的とするものにたどり着けないってことだ。でも、凡人は一度の失敗ですぐに諦めるからなぁ。」
※探す方法は… ネットで調べる→直感を感じる→行動する(本を購入、お寺や神社に行く)→直感を感じる→行動する→続ける
ツヨシ「ボクのことですか?」
仙人「そうさ。成功者は未来が見えているから、たとえ思い通りにならなくても、「後になってこの失敗が生きるんだ」と、常に考えているものさ。」
ツヨシ「だから、成功者はかんたんには諦めないのですね。」
仙人「そうさ、一度成功すると分かるが、後になって「あの時失敗したのが良かったんだ!」と言うものさ。」
ツヨシ「ボクも言ったことがあります。」
仙人「はっはっは。」
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【今日の学び】
★悩みの解決法はすでにある。先人(菩薩)の智慧を借りる。
※菩薩の数は、浜辺の砂の数ほどある。
☆菩薩の名前に執着してはいけない。こだわるのは、菩薩が悟った「悩みの解決方法」(アイデア)だ。いろんな菩薩(経典)から良いアイデアを借りて使わせてもらう。
★「潜在意識」とは自分が使えるリソースのこと。自分の知識や経験ではなく先人の智慧を使う方が賢い。
☆一心に仏に手を合わすと、自分を助けてくれる「菩薩」に合うことが出来る!
幸福
人は幸福になるために生まれてきます。
大宇宙、大自然には、不幸という概念がありません。空の世界は、現象を幸福や不幸と二つに分離できないからです。
しかし、人の脳は、有無、長短、過去・現在・未来、自分と他人、というように対局にあるものを比較して考えるように出来ています。
ウサギがライオンに食べられても、「私は不幸だ」とは言いません。お互い、食べても食べられても幸せです。自然界では、それが自然だからです。
ところが、人間だけは、「あの人は幸福だ」、「私は不幸だ」と比較する。そのために苦しむのですが、そう思考すること自体が「不幸」なのです。
この大宇宙・大自然に生まれたことは、「良いことも悪いことも、すべてが清らか」な世界に生まれたという「奇跡」なんだということを自覚すると、現在どのような状態にあっても「極楽浄土」に変えることができます。
ツヨシ「仙人さん、宗教で本当に幸福になれるのでしょうか?」
仙人「そうだな、熱心に信仰しても、幸福になれる人ともいれば、不幸になる人もあるからな。」
ツヨシ「えっ?それだったら、信仰する意味なんてないじゃないですか。」
仙人「そうかもしれないな。」
ツヨシ「そうかもしれないって?」
仙人「その前に、、ツヨシは、「幸福」の意味を知っているかい?」
ツヨシ「心が満たされた状態ですよね。」
※ウイキペディアでは、「幸福とは、心が満ち足りていること。」とある。
仙人「そうだ。でも、(凡人は)心だけが満たされることなんて、たとえ宗教でも不可能なんだよ。出家僧や修行僧なら、座禅をして瞑想するだけで覚った境地になれるかもしれんがな。」
ツヨシ「それなら、ボクたちは、仏様や神様を信じても幸せになれないということですか?」
仙人「幸福になることと、神仏を信じることは別だ。それよりも大事なのは、宇宙の真理である「空」を理解していないと幸福にはなれないってことさ。」
ツヨシ「空と幸福が関係しているのですか?」
仙人「ああ、この世は空だからな。空の意味は「有ると思うものは本当は無いし、無いと思っても現実には有る」だ。これは、どういうことか分かるかい?」
ツヨシ「さっぱり分かりません。」
仙人「自分は、幸せだと思えば幸せだ、しかし、不幸せだと思えばその人は不幸だ。幸福というのは、その人の感情なんだよ。」
ツヨシ「幸福は感情なんですか?でも、お金が入ってきたら嬉しいし、美味しいものを食べた時には幸せな気持ちになりますよ。」
※ポジティブ感情研究の第一人者「バーバラ・L・フレデリクソン博士」が唱えるポジティブ感情は、「喜び」「感謝」「安らぎ」「興味」「誇り」「愉快」「鼓舞」「畏敬」「愛」「希望」の10個の感情。
仙人「そこが大事なんだ!人は幸福を感じるのは、収入が増えたとか、楽しいことがあった時なのさ。この出来事よりも先に、幸福を感じることなんて難しいのさ。」
ツヨシ「ボクもそう思います。良いことが何もないのに、感謝なんてできないですからね。」
仙人「ふっふ、そうだよな。今ツヨシが言ったように、実は、、、「幸福」には、(経済面など)8つの側面がある。」
【幸福にかかわる人生の側面】
1、 感情
2、 健康
3、 人間関係
4、 仕事
5、 財政面
6、 時間管理
7、 環境
8、 スピリチュアル
仙人「この8つは、一つ一つが他の側面と繋がっていて、互いに影響しあっているんだ。たとえば、感情がうつ状態にあると病気になりやすいだろ。反対にいつも元気な人は、免疫力が高いから風邪にもかかりにくい。」
ツヨシ「そうですね。」
仙人「人間関係だってそうさ、上司と仲が悪ければ、仕事にも集中できないだろう。家庭でも夫婦喧嘩ばかりしていたら、モチベーションなんてあがるはずがない。」
ツヨシ「良く分かります。」
仙人「この反対もあってな。仕事が上手くいって特別ボーナスが入ったら、奥さん機嫌も良くなり仲直りできるかもしれないだろう。」
ツヨシ「やっぱり、お金は大事ですね。」
仙人「いや、仕事や家計の調子が良くても、仕事が忙しくて家族との時間を取れなければ、家族と良好な関係ができないかもしれないからな。」
ツヨシ「周りにそういう人がいます。」
仙人「経済面と家族関係が良くても、住んでいる国が戦争中だったらどうだろう?幸せだと言えるだろうか?」
ツヨシ「そうかぁ。環境も大事ということですね。」
仙人「幸福になるためには、環境は大事さ。どれだけ頑張っていても、家族や友達に問題があれば障害になるだろうからな。」
ツヨシ「ふ~ん。そういうこともありますよね。」
仙人「それだけじゃない、どれだけ満たされても、魂(スピリチュアル)が成長していなければ、心の底からの満足は起きない。」
ツヨシ「魂の成長ですか。」
仙人「そうさ、沢山のお金が入ってきても、それは一時の幸せだからな。本当に幸福を得たいのなら、魂を満足させないといけないのさ。」
ツヨシ「そうなんですね。わかりました」
仙人「このようにして、幸福にはいろんな側面があるんだ。そして、どれかを満たせば、他の側面も満たすことになり、次から次へと幸せが広がっていくのさ。」
ツヨシ「じゃあ、一番簡単なことから頑張れば良いってことですね!」
仙人「無理してすべて頑張る必要はないけれど、バランスも大事だからな。」
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【今日の学び】
★宗教の目的は「幸福」になること。
☆幸福とは、人生の8つの輪を満たすこと。(物心両面の幸福)
★人生の輪は、すべて縁で繋がっているから、一つの事を満足させると他の面も良くなる。
☆物心両面を満足させることで魂が成長するが、魂の成長をさせると物心両面の満足させることに繋がって行く。
⇒ 神仏と繋がる(一体化)すると、人生の8つの輪を幸せにできる!
しかし、いつも嬉しい、楽しい、ワクワクしていれば、その人は毎日極楽の人生を送ることができるようになります。
『不安障害は悪魔のいたずら?悪魔を寄せ付けない方法』
ツヨシ「最近、将来のことが心配で熟睡できないんですよ。」
仙人「ツヨシでも、寝られないことがあるんだ。」
ツヨシ「ありますよ!寝られないだけならいいんですが、悪いことばかり考えていると、将来が不安で、心臓がバクバクすることもあるんです。」
仙人「なるほどなぁ。それは、典型的な不安障害だな。人は不安に襲われると交感神経が活発になるから、興奮し寝られなくなる。それだけじゃない、、緊張から筋肉が固くなり肩こりや頭痛を起こしたり、脈拍が乱れることから心臓病の原因にもなるんだ。」
※不安障害(GAD)は、毎日の生活の中で漠然とした不安や心配を慢性的に持ち続ける病気をいう。ただ心配しているだけなら良いのですが、尽きることない不安と心配のために、徐々に身体症状や精神症状が現れるようになり、不安が悪循環する。
ツヨシ「そうなんですね。」
仙人「いや、リスクはこれだけじゃないんだ。不安障害が進行すると、うつ病やパニック障害、社会不安障害にも発展するから怖い病気なんだよ。」
ツヨシ「ええ、そうなんですか。不安障害を治す方法ってあるのですか?」
仙人「今のところ、原因も分かっていない病気だからな。病院に行っても、ストレスや遺伝を疑うだけで、薬物治療をしたり、カウンセリングを受けるくらいしか対処法がないようだな。」
※「不安障害(GAD)」はあまり知られていないため、病院に行っている場合でも、自律神経失調症や更年期障害と診断されるケースが多い。
ツヨシ「じゃあ、治らないってことですか?」
仙人「今まで何を学んできたんだ。ブッダの教えを思い出してみろ!不安や心配なんてものは、妄想から感じている「恐怖」という実際はない感情だけだ。これは、(被害)妄想を持つことによって生じる煩悩というものだ。」
ツヨシ「そうでした。ストレスは煩悩から生まれるのでした。」
仙人「そうだろ。それに、人には「不快(恐怖)を避けて、快楽(安心)に向かう」という本能があるだろ。だから、恐怖だと感じるから(自律神経を乱し)体の調子も悪くなるし、精神も変になってしまうんだ。」
※空の世界では、脳の思考や認識には実体がないが、現実では(恐怖)感情を感じる。
ツヨシ「恐怖を感じなければ良いのは分かりますが、それが出来ないんですよ。どうすればいいのでしょう?」
仙人「不安障害の一番の問題は、そこなんだよ!理屈は分かるが、どうすることもできない。妄想や感情は、脳神経でコントロールすることは難しいのさ。」
ツヨシ「それじゃ、治すことはできないのですか?」
仙人「いや、治す方法はある。しかし、ここからは、頭で理解することはできない。感性が必要になるから、真剣に聞ききなさい。」
ツヨシ「わかりました!」
仙人「それじゃ言おう。恐怖が起きるのは悪魔が生まれたからなんだ。悪魔は、眠りに入る前に活動的になる。だから、寝られないんだ。だからって、すべての人に悪魔は生まれない。どうしてだと思う?」
ツヨシ「ボクは、悪い霊に憑りつかれやすいのですか?」
仙人「。。。弱気になってるから悪魔が入ってくるんだ。悪魔は、消極的なマイナスエネルギーが好物なんだよ。だから、落ち込んで元気のない人間に集まってくるんだ。」
ツヨシ「分かるような気がします。ずっと弱気でしたから。と言うことは、強気になれば良いってことですか!?」」
仙人「そうさ。気(エネルギー)を高めればいいんだよ!」
ツヨシ「でも、どうすれば、気を高めることが出来るのですか?」
仙人「気を高める方法は、いっぱいあるから、即効性のあるものだけを教えよう。」
(気を高める方法)
1、 ゆっくりと大きく、深呼吸をする。(5回程度)
2、 軽く体を動かし、その後、腕と足を延ばし筋肉の緊張をほぐす。(歩く、ストレッチ、ヨガなど)
3、 瞑想して、神や仏、菩薩を念じ、会話をする。
4、 神、仏、菩薩と一体化して、気(エネルギー)を充填する。
仙人「この4つを、毎日、時間がある時に何度も行うと良いだろう。」
ツヨシ「たった、これだけで良いのですか?」
仙人「ああ、これだけだ。でも出来るかな?」
ツヨシ「できますよ!」
仙人「もう気が高まってるようだな、あっはっはっは」
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【今日の学び】
★不安障害の原因は「弱気」。心配、恐怖、うつになると、悪魔が生まれる。ストレスがたまると不安(恐怖)も大きくなる。
☆強気(積極)の所には悪魔は生まれないし、逃げて行く。
★神仏や菩薩の心(慈悲心、貢献や成長を望む)になると、気が高まる。
☆いつも神仏や菩薩との一体化を心掛けると、悪魔の入る隙がなくなる!
『恐怖を快感に置き換えることが出来ると喜びの人生に変わる!?』
ツヨシ「仙人さん、般若心経の五蘊(ごうん)とは、何なのですか?」
仙人「ああ、五蘊ねぇ。般若心経は、物質のほかに五感が「空の世界」を創造していると言われているんだよ。それら五つを合わせて五蘊と呼んでいるのさ。」
ツヨシ「ふ~ん。それじゃあ、六感になりませんか?」
仙人「ふっふっ。五蘊とは、空と「受・想・行・識」の4つを合わせて言うんだ。」
『受・想・行・識』とは
・受…外の情報を五感(見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる)で感じる。
・想…感じたことから想像する。
・行…想像したものに「快楽か不快か?」と意味付けをする。
・識…意味づけをした情報を振り分けて記憶する。
ツヨシ「受・想・行・識ですか。。また難しくなってきましたね。」
仙人「外からの情報は、目・耳・鼻・口・体の五感から脳に入ってくる。それらの情報を受け取るから「受」と言うんだ。「想」は、、たとえば、ラジオを聞くときには、ラジオの話からイメージを描くだろ。」
ツヨシ「ふん、ふん。声からの想像ですね。」
仙人「想像はメールのような文章の方が強いかもしれないな。メールでは、声のトーンや人の表情が見えないから、読む人の勝手な想像で誤解が起きるものさ。」
ツヨシ「メールの書き方が下手なので、ボクもよく誤解されます。」
仙人「そうだろ。メールの文章は、読む側の気持ちで読まれるから、送った方の意志が伝わらないから問題になるのさ。」
ツヨシ「そうだったのですね。。じゃ、次の「行」は何ですか?」
※行とは…情報を快楽・不快に振り分ける行為のこと。
仙人「実は、幸せになるには「行」が一番重要なんだ。イメージしたものを、脳は自分にとって「快と不快」に選別するから、いろんな感情が起きてくるんだ。」
※感情は行動に影響し、最終的には結果につながる。
ツヨシ「それって、どういう事ですか?」
仙人「どんな人でも、究極の望みは「幸福」だ。だから、いつでも、どんなことからでも、自分にとってそれが快楽に繋がるのか、不快なものにならないか?無意識に思考しているんだ。」
ツヨシ「何も考えてないのに、脳は情報を振り分けていたのですね。ボクのメールが不快にされたのは、そういうことだったのですね。」
仙人「ああ、そして、将来間違った行動を起こさないように、(快・不快の情報をいつでも出せるように)脳に記憶させているんだ。」 ツヨシ「だったら、みんな幸福になれるはずですよね。」
仙人「これだけ聞くと、同じ失敗を犯さないはずだ。ところが、現実はそんなことはない。」
ツヨシ「そうですよね。何度も失敗をします。僕なんか同じ失敗ばかりしていますから。」
仙人「どうして、そんな間違いを犯すのだと思う?」
ツヨシ「どうしてですか?」
仙人「間違いは、脳に入ってきた情報を振り分ける時に起きるんだ。人は自我を元にして思考するようにできている。だから、無意識に、自分が大切にしている価値やルールを基準に物事を考えてしまうんだ。」
ツヨシ「普通は、そうですよね。そうでないと、自分がないってことになりますから。」
仙人「ところが、自我で思考すると、その上のレベル(一番上位レベルは宇宙思考)から観た場合には「自分勝手な考え」なんだよ。」
ツヨシ「自我が良くないのなら、じゃあ、どうすれば良いのですか?」
仙人「情報を振り分ける基準を変えればいいのさ。」
ツヨシ「そんなに簡単に変えられるのですか?」
仙人「意識をすればな。人の行動(思考)の90%以上は無意識にやっている。いちいち、考えてから行動する人ってほとんどない。人は「無意識」という「習慣」に流されているんだよ。」
ツヨシ「ボクなんか、99%無意識に流されています。」
仙人「そうだろなぁ。快楽や不快という感情を感じたら、一度立ち止まるんだ!そして、立ち止まって考えるんだ!」
ツヨシ「考えても、感情が変わらなかったらどうしたら良いのでしょうか?」
仙人「いい質問だ。人は(心身の)状態が良くないと、煩悩が強く、感情や思考を変えることなどできない。だから、不幸の道を突き進むのさ。」
ツヨシ「やっぱり、そうなんですね。」
仙人「何がやっぱりだ。今まで何を学んできたんだ。心の状態を変える一番の方法は、神仏との一体化だ。マントラや陀羅尼を唱えて神仏を念じるんだ。心に神仏が現れると、煩悩は消えてしまい、冷静に考えられるようになるんだよ!」
ツヨシ「そうでした!」
仙人「はっはっはっ」
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【今日の学び】
★目の前の事象は、「快楽と不快」の意味付けによって正反対のものになる。
☆幸福になるためには、意味付けを変えることが重要。
★恐怖を安心に変えると、安らかな生活になる…幸せホルモン「セロトニン」が分泌する。そのために神仏と一体化する。
☆小さな快楽(本能を満たす)を大きな快楽(社会貢献など)に変えると、ワクワクする…快感(達成感や快感、爽快感、喜び、感動)ホルモン「ドーパーミン」が分泌する。⇒大きな目的・目標を持つ
『「辛い」と口に出すと鬼が喜ぶ?大げさに喜ぶと幸せになる歓喜天の真髄』
仙人「なるほどなぁ。感謝という言葉は普通に使われているから、ツヨシみたいに考える人は少ないかもしれないな。」
ツヨシ「みんなは、考えていないのですか?」
仙人「ああ、そんなことよりも、、まず「感謝」の意味を知っているかい?」
ツヨシ「ええ、辞書で調べたのですが、感謝の意味は「ありがたいと思う気持ち(を表すこと)」とありました。
仙人「そう、感謝は気持ちなんだよ。じゃあ、感謝した時、ツヨシだったらどんな感情になる?」
ツヨシ「どんな気持ち?と言ったら、「嬉しい」気持ちでしょうか。」
仙人「そうだな。嬉しいと感じるのは、心が喜ぶからだ。人は幸福になりたいから宗教(信仰)をしているのだが、このことを理解しないといけない。心が喜ぶのは幸福な状態なんだからな。幸福になりたければ、喜びの感情を出すようにしないといけないんだよ。」
ツヨシ「ふ~ん。喜びですか。」
仙人「そうさ、「喜ぶ」に関連した感情とは、次のようなものだろう。」
心を躍らせる ・ 幸福感にしびれる ・ 小躍りする ・ 胸が弾む ・ 声を弾ませる ・ いい気になる ・ 上ずった気持ち ・ 喜々として ・ 得意な気分 ・ 悦に入る ・ 華やいだ気分になる ・ 大喜び ・ わくわく ・ 浮かれ出す ・ 興奮 ・ ガッツポーズ ・ Vサイン ・ 快楽 ・ うっしっし ・ 高揚感・ るんるん気分 ・ 心が浮き立つ ・ 何にも代え難い喜び ・ メロメロになる ・ 明日からの海外旅行に気もそぞろ ・ ・ 歓喜する ・ うはうは ・ うれしがる ・ ・ 天にも昇る心地) ・ 浮いた心 ・ おいしい ・ 喜びが込み上げる ・ 褒められてのぼせ上がる ・ 気持ちが浮つく ・ 舞い上がる ・ 狂喜する ・ 成功の甘き香りに酔いしれる ・ 褒められて有頂天になる ・ 無上の喜び ・ (気持ちが)宙を浮く ・ 喜び勇む ・ 嬉しくてうわの空 ・ うきうきする ・ 飛んだり跳ねたり ・ 陶酔感 ・ ウキッとする ・ 飛び立つ思い ・ 勝利の美酒に酔いしれる ・ 上機嫌 ・ 脳がしびれる ・ 幸せにひたる ・ (身も心も)震えるような喜び ・ 気持ちが華やぐ ・ 夢見心地 ・ 夢満開 ・ 手放しで喜ぶ ・ 胸が躍る ・ 声に明るさがにじむ ・ 満悦 ・ 気持ちが高ぶる ・ 頭の中がお花畑 ・ 歓声 ・ 喜ばす ・ 嬉しがらせる
ツヨシ「たくさんありますね。でも、これを口に出すと、不思議とうれしくなってきますね。」
仙人「そうだろ。言葉には魔力があるんだ。じゃあ、「喜ぶ」の反対語を教えようか。」
※喜びの反対語…悲哀(もの悲しい感じ)
痛み、哀しみ、 悲しみ、つらい、大きな不幸を引き起こすもの、 傷心 、憂き目、憂愁、嘆き、悲嘆 、歎き、 愁傷、憂うつ、不安な気持ち、強く悲しみに沈む、悲しいこと。
仙人「どんな気持ちになった?」
ツヨシ「さびしくなりますね。こんな言葉を言っていたら、なんか辛くなってしまいますよ。」
仙人「そうだろ、言葉は大切なんだ。幸福になりたければ、「喜ぶ」言葉を多く使うと良い。不幸になりたければ、「つらい」と言えばいい。」
ツヨシ「そんなあ。これ以上不幸になんかなりたくないですよ!」
仙人「ふわっはっはっは。」
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【今日の学び】
★幸福になりたければ、「喜ぶ」言葉を多く使う。
☆幸福な人生を送りたければ、小さなことでも大きく喜ぶ。
★愛されたいのなら、相手に対して大げさに喜ぶ。
☆よく喜ぶ人の所へは、人が集まる、幸福が引き寄せられる!
幸福になるために、お金は重要な位置を占めます。お金がなくても幸せだという人もいますが、凡人には難しいことです。
安心して生活できるお金があれば、お金に関する恐怖はなくなります。だから、夫婦間の関係にも余裕が生まれます。
また、お金に余裕があれば、美味しい食事をしたり、欲しい洋服を買ったり、旅行、趣味もできるので、幸福感を味わいやすくなります。
このように、お金は人生の8つの輪のどれにも影響を与えます。幸福になるためには綺麗ごとだけ言ってはいけません。「物心両面」の両方で幸福になるようにしないといけないのです。
貪欲にお金儲けを考えると仏が喜ぶ!?「理趣経の教え」は超現実主義
ツヨシ「性欲を持つのは悪いことじゃないと理解できましたが、じゃあ、「お金儲け」はどうなのですか?」
仙人「お金もセックスと同じさ。」
ツヨシ「えっ?でも、ブッダは「貪欲」は苦しみの元だから、「欲を断て!」と教えていませんか?」
※顕教の教え…三毒(貪欲・瞋恚、無知)は苦の元になるから、欲望を捨てることが大事。
仙人「それは、仏教初心者に向けての教えだからさ。お金がなくなって困っている人に「お金がないのはお前のせいだ。」「もっとお金を稼げ!」と、お金、お金と言ったら、よけいに地獄に落としてしまうだろう。」
ツヨシ「だから、ブッダは「お金のことを考えるな!」(欲を断て)と言ったのじゃないのですか。」
仙人「ああ、お金で苦しんでいる人には、そう言うしかなかったんだろうな。でも考えてみろ。お金がなくなり死にそうな人に、「お金のことばかり考えてはいけない。」と言っても、(貧乏で死にそうなのに)考えないようにすることなんて不可能だろ。」
ツヨシ「そうですが。。。」
仙人「理想と現実は違うんだよ。きれいごとだけで苦しみから逃れられるのだったら、(戒律を守り)全ての人が幸せになってるはずだ。そうだろ?」
ツヨシ「そうですが。。貪欲になるのは良くないと思いませんか。」
仙人「その考え方も間違いだ。考えてみろ、「お金」は生きるために必要なものだ。お金はお米やパンと同じだ。お金がないとお米が買えないし、パンも食べられない。すると、待っているのは死だ。はたして、お腹の空かした人が「ご飯が食べたい!」と言うのが罪だろうか?」
ツヨシ「そんなことはありません。」
仙人「だろ。お金は生きるために必要なものだ。だから、お金を稼ぐことは(家族のためにも)必要なことだ。」
ツヨシ「それは分かるのですが、ボクが思うのは貪欲がダメじゃないのかと。。」
仙人「なるほど。でも、貪欲は良いことなんだ。世の中の金持ちは、みんな貪欲だから成功できたんだ。」
※真言密教「理趣経」より…この世間における一切の貪欲は清浄である。何となれば、すべてのものの本性は清浄であって、善や悪の貪欲などという区別は現象の上にあらわれたものに過ぎず…
ツヨシ「ええ、、そうですが。。」
仙人「人間は心が曇るとすべて悪く考えるようになる。普通は、包丁がよく切れると、料理が楽しくなるだろ。ところが、犯罪者は包丁を人殺しに使おうと考えるんだよ。」
ツヨシ「それは包丁だからでしょ?お金とは違うのじゃ?」
仙人「ふっふっ。仏は慈悲から生まれるって知ってるだろ。自分のためにだけお金を稼ごうとすると、地獄の生活になる。ところが、他人が幸せになれるように「お金儲け」を考えるようになると、極楽の生活に変わるんだよ!」
ツヨシ「本当ですか?」
仙人「本当かどうかは、周囲をみれば分かるさ。お金持ちは自身も金銭的に豊かだが、それ以上に(仕事で)社会貢献している。これが現実だ!」
※仏性(慈悲心)が出ると、あなたの側に多宝塔が断つ。…「法華経」見宝塔品第十一より
ツヨシ「そうだったのですね。」
仙人「分かっただろ、お金は汚いものじゃないんだ。汚く見えるのは、自分の心が曇ってるからさ。お金に罪はないのだから、他人のためにお金を稼いで使うことを考えなさい。」
ツヨシ「良く分かりました。もっと強欲になりますよ!」
仙人「アッハッハッハ。」
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【今日の学び】
★お金は生きるために必要なものだから、「お金を稼ぐ」ことは罪ではない。
☆お金が汚く見えるのは心が汚れているから。曇った心を綺麗にすれば、お金が綺麗なものに見えるようになる。(仏を念じて一体化すると清浄な心になる。)
★貪欲とは、「お金」を自分の欲だけを満たそうとするちっぽけな心。他人を喜ばすため(社会貢献)にお金儲けを考えるのを「慈悲心」と言い、それは仏と同じで尊いものである。
☆慈悲心を起こして「お金儲け」を考える。そして、お金を稼ぎ、自分と他人のためにお金を使うと、仏が大喜びする!(それは、あなたが霊界の仏の代わりとなって働いてくれたからだ。)
※胎蔵界曼荼羅の中の仏と神々があなたを供養する。
『お金儲けは悪ではない!お金が増えると仏が喜ぶ「理趣経」の教えとは』
ツヨシ「仙人さん。信仰をすると心が安らかになりますが、お金など現実的な問題は解決できないのでしょうか?」
仙人「家計が苦しいのかい?」
ツヨシ「元々借金で苦しいところにコロナで収入が激減してしまったでしょ。だから、「どうやって支払いをしようか」と。。」
仙人「なるほどなぁ。ツヨシのように「仏教」を誤解している人が多いからなぁ。」
ツヨシ「仏教を誤解?ってどういう事ですか?」
仙人「よく考えてみろ!人が生きていくためには、食べ物が必要だろ。自給自足なら別だが、一銭もお金がなければ死ぬことになる。たとえ自給自足の生活をしていても、お金がなければ電気やガスを使えないし洋服も買えないからな。」
※人の本能(食欲、性欲、睡眠欲)を満たす…お腹を満たす、生活の安定、快楽、喜び、冒険、愛情、人との繋がり、着飾る、癒し、安心感にひたる。
ツヨシ「そうですよね。」
仙人「だから、お金が回ってこない信仰では、世間の役には立たない。お金の有り余っている人が、心を癒すためだけに信仰するのなら別だがね。」
ツヨシ「でも、仏教は「欲を断て!」と教えていませんか?」
仙人「そのやり方が好きなら欲を断てばいいだろう。言っておくが、仏教が出来た当初は、出家僧を対象にしていたんだ。それに、僧侶だって「国家安泰を願う」見返りに一般人から食べ物を恵んでもらっていたんだ(布施)。布施だってお経を唱えた見返りだから、お金を稼いだことと同じにならないかい。」
ツヨシ「金儲けと布施は違うでしょう?」
仙人「どう違うんだ?ツヨシは、お金について何も理解していないようだな。お金は、価値交換を行うための道具(ツール)なんだ。」
※価値交換ツール…紙幣、コメ(戦国時代)、金、銀行通帳の金額、仮想通貨、カード、ポイントなど。
ツヨシ「それなら知っていますよ。お金がまだなかった古代には物々交換をしてたんでしょ。それが、時代と共に、貝や布などを用いる物品交換に変わっていったんですよね。」
仙人「そう、それが、現在ではカードのポイント(点数)で物が買えるようになった。お金には実体がない。それなのに物が買える。どういうことか分かるかい?」
ツヨシ「ポイントに価値があるからですか?」
仙人「そうさ。お金は価値なんだ。価値が高い物を買う時には、多くのお金が必要になるが、価値の低い物を買う時は、少ないお金で買える。」
ツヨシ「そんなこと、当たり前ですよ!」
仙人「そうさ、当たり前だろ。ところが、お金で苦しむ人は、価値の低い物を高く売ろうと考える。そして、「どうして売れないのだろう?」と悩んでいる。」
ツヨシ「でも、そうしないと商売は儲かりません。」
仙人「儲からない前に、お客が集まらなかったら話にならないだろ。商売で大切なのは集客だ。お客は、価値以上に安く買える商品に惹きつけられる。誰が価値の低い商品に興味を持つんだ。(買うと損をする)」
ツヨシ「ボクが販売しているサービスは、価値がないと言うことですか?」
仙人「悲しいことだがな、、「需要と供給」を知ってるだろ。お金の価値は、人の需要と供給によって決まるんだ。」
※商品の供給よりも、需要(ニーズ)が多いと価値が高まり、需要(ニーズ)が少ないと価値が低くなる。
ツヨシ「マスクの価格が、ピーク時に(一枚)57円していたのが、今は平均6円になっています。これが需要と供給の関係ですよね。」
仙人「コロナの前は、マスクの価格は平均10円~20円だったんだ。それが、コロナで欲しい人が一変に増えて高騰したのさ。それが、今ではマスクが余ってきたから、以前よりも安くなってしまった。このように、市場はシビアなんだよ。」
ツヨシ「じゃあ、ボクの販売しているサービスは、需要(ニーズ)がないから、諦めろということですか?」
仙人「誰が諦めろと言ったんだ!消極的な考えだな。コロナの初期の時のマスクのように、お客の方から探してまで買いに来るような(希少価値のある)商品やサービスを作るんだ!そうすれば、お客は勝手に集まってくる。」
ツヨシ「本当ですか?」
仙人「本当だとも。価値を高めてもお客が集まらなかったら、努力が足らないということさ。」
ツヨシ「ええ、努力って?」
仙人「集客できない時は、そもそも社会にニーズがないか、自分よりも競合の商品の方が勝っているからだ。そんな時は、ニーズのない商品を売っても無駄だから、新しい商品に変えるか、競合しない(独自の)商品に改善するしかない。」
ツヨシ「仙人さんのおっしゃるとおりです。どちらも足りてないですから。でも、気になることが一つあります。」
仙人「なんだい?」
ツヨシ「お金儲けに邁進するのは、やっぱり良くないような。。」
仙人「ふふ。弘法大師空海が広めた「理趣経」では、この世に汚いものなんて一つもない(すべてが清浄)と書いてある。すべての事象は、この世に必要だから存在しているんだ。汚いと考えるのは、自分の汚い心がそうさせているからなんだよ。」
※理趣経では、セックスも金儲けもすべてを肯定している。その理由は、生きるために必要だから。
仙人「考えてもみろ!貧困状態だと、心まで暗くなるだろ。ところが、、人は、お金が入って裕福になると、精神的にも余裕ができて、社会に貢献したくなるものさ。これが人の性なんだ!」
ツヨシ「良く分かります。ボクも寄付したくても出来ないのは、お金がないからです。」
仙人「ふっはっはっは。」
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【今日の学び】
★本当の信仰を行うと、物心両面で幸福になれる。お金を儲けると、経済的に豊かになり、裕福な思考ができるようになる。それを見た神仏が喜び、さらに幸福になる。
☆お金を儲けるためには、自分と商品の価値を高める努力が重要だ。
★金銭的に豊かになると心も裕福になり、困っている人のために施したくなる。
☆そのためには、まず、自分自身が裕福になる努力をする。(価値を高める)
人間は動物です。そのため、生きることへの欲求(食欲、性欲、怠け心)があるのは自然なことです。しかし、この本能による欲望が、理性を失わせて様々な問題を作ることになるのです。
だからといって、人から欲望を取ると、やる気がなくなり死人のような状態になるので気をつけないといけません。
実際、歴史上の偉人や社会で成功している人をみると、皆欲望の強い人達です。異性にモテたいとか、より贅沢をしたい、という願望が成功へのモチベーションでした。
しかし、ある所まで成功すると、人は更に上を目指すようになるのです。上の目標とは、人のためになること、社会のためになることです。
貢献を思考するようになると、異性に交わる前のようなワクワクとした気持ちを感じることが出来ます。そして、人のために行動するようになると、セックスの時のように体中にドクドクと電気が走るのを感じるようになります。
弘法大師空海が伝えた密教の真髄は、欲望を否定してはいけない。欲望を育てろ!そして、「人生でエクスタシー(最高の喜び)を感じなさい!」と教えたのです。
『物欲も性欲も自慢も菩薩の境地?心がワクワクする「五秘密の悟り」とは』
ツヨシ「(弘法大師が説いている)理趣経の中に、物欲や性欲も菩薩の境地だと書かれていたのですが?」
仙人「ああ、そうだよ。」
ツヨシ「そうだよって?お釈迦様は、欲を持つのは良くないって説いているんですよ。」
仙人「ブッダも始めは、そういう風に説いたんだが、物欲や性欲というものは人間の本能的なものだろ。本能は、人間にとって必要なものだから神様が授けたんだ。要らなければ、(本能の)物欲も性欲もないはずさ。」
※理趣経、大楽の法門より
l 男女の愛も、清浄なる菩薩の境地である。
l 自慢の心も、清浄なる菩薩の境地である。
l ものを飾って喜ぶのも、清浄なる菩薩の境地である。
l 思うにまかせて、心が喜ぶことも、清浄なる菩薩の境地である。
l 満ち足りて、心が輝くことも、清浄なる菩薩の境地である。
l 身体の楽も、清浄なる菩薩の境地である。
l 目の当たりにする色も、清浄なる菩薩の境地である。
l 耳にするもの音も、清浄なる菩薩の境地である。
l この世の香りも、清浄なる菩薩の境地である。
l 口にする味も、清浄なる菩薩の境地である。
ツヨシ「それはそうですが。。」
仙人「たしかに、本能があるから煩悩が生まれ、その結果、人は苦しむ。しかし、この現実を避けていては、いつまでたっても、苦しみから解脱することはできない。」
ツヨシ「欲を持つな!というのは理想論ということですか。」
仙人「ああ。そんなことよりも、もっと現実を見るんだ。自分の心を内観して、「欲が顔を出している」と気づくことのほうが大事なんだよ。」
ツヨシ「強欲にならないためにですか?」
仙人「いや違う。欲望は「命のエネルギー」があるから起きるんだ。だから、欲が出たことに感謝するんだ。」
ツヨシ「物欲や性欲などの我欲に感謝するんですか?」
仙人「ああ。ここで大事なのは、我欲に止まってはいけないというんだ。自分だけの小さな欲を満たしたら、すぐに自分以外の他人の欲も満たすことを考えないといけない。」
ツヨシ「小欲にとどまったらどうなるのですか?」
仙人「我欲は悪魔を引き寄せるから、煩悩に苦しむことになるだろう。」
ツヨシ「やっぱり、そうなのですね。」
仙人「なんだ、知っていたのか。でも、(我欲を満たす)小欲から(他人を喜ばす目標)大欲に育てることが出来れば、今まで得ていた自己満足(小楽)だけの喜びから大きなやりがい(大楽)になり、心がワクワクすることになるだろう。」
ツヨシ「大楽になれば、悪魔は寄ってこないのですか?」
仙人「悪い妄想や煩悩に苦しむことがなくなるから、誰でも熟睡できるようになるよ。」
ツヨシ「起きている時も大丈夫なんですか?」
仙人「もちろんさ。我欲から起きてくる心(感情)を自由にコントロールできるから、どんな出来事が起きても怖いことがなくなるんだ。」
ツヨシ「感情コントロールができれば、人生だってコントロールできますよ!」
仙人「そういうことさ!だから、ツヨシも、周りで苦しんでいる人を見つけたら、このこと(五秘密の悟り)を教えてやるといいよ!」
ツヨシ「分かりました!なんかワクワクしてきました。」
仙人「わっはっは、金剛薩埵(こんごうさった)の境地に入ったな。」
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【今日の学び】
☆欲は悪いことではない。欲は神が与えてくれたものなので感謝することが大事。
★全ては清く、美しいものである。欲・触・愛・慢の小楽を大楽に変えることこそ、仏の道である。…理趣経、初段(大楽の法門) 金剛サッタの巻
☆小欲を大欲に変えることに成功すると、小楽が大楽(大きな喜び)に変わる。
★青年よ、大志を抱こう!
たとえお金持ちになれても、末期がんになれば幸福とは言えないでしょう。ブッダも、「生老病死の苦」を説きましたが、老いる・病気になる・死ぬことは不幸なことです。
人生の8つの輪の中でも、「健康」は上位に位置しています。これは、反対に考えると、「健康になれば幸福になりやすい」ことになります。
現在は、医学や予防医学は進み、誰にでも健康知識があります。ところが、時代と逆行するように、不健康な生活をして病気になる人が増えているのは何故だと思いますか?
それは、人は理性よりも本能が勝るため、(言い訳をして)上手に自分をだまして生きてしまうからです。自分の心が何を考えているかを知ると、この間違いを犯さないように出来るのです。
『健康的な食事は病気の元!?「気」の本質を知らないと健康になれない!』
仙人「今さら何を言ってるんだ!仏教は幸福になるためのものだ。健康にならなければ、その教えは嘘だ。」
※幸福になるためには、経済、健康、人間関係、感情、仕事、時間管理、環境、スピリチュアルの8つの側面を満足させることが大事。
ツヨシ「そうですよね。。。」
仙人「まだ仏教の力を信じていないようだな。病気という字は「気の病」と書くが、何故だと思う?」
※気…エネルギー。中医学の漢方やインド医学のアーユルヴェーダでは、人間の目には見えない働き(エネルギー)が生命の維持に重要な作用を与えていると考えている。
ツヨシ「気から病気になるからですよね。」
仙人「そうだ、ところが、医者は「気」とは言わずに「ストレス」だと言う。確かな原因が分からない時は、たいてい「ストレス」か「老化」のせいにして済ますものだ。」
ツヨシ「本当ですよ。ボクのおじいさんも体調が悪くなって病院に行ったら、「老化です」と言われて怒っていました。」
仙人「でも、それは本当のことさ。人が病気になる原因は、気の低下、細胞の老化(酸化)、感染症の3つがほとんどだからな。」
ツヨシ「う~ん。でも、信仰をしてコロナは予防できますか?」
仙人「テレビを見ていないのか。新型コロナは分かっていないことが多いが、唯一分かっているのは、「免疫力」が高いとコロナに感染しにくくなることだ!」
※(免疫力の高い)子どもや若者は、感染しても無症状のことが多く重症化しにくい。
仙人「本来、健康な人には免疫が備わっているんだ。ところが、ストレスがかかると体の免疫力が低下する。免疫が低くなった時には簡単に風邪もひくだろ。そういうことだ。」
ツヨシ「コロナも風邪と一緒ですからね。」
仙人「心(感情)が乱れると気(エネルギー)の流れが乱れて肉体に悪い影響を与えるんだ。コロナだけじゃない、高血圧や癌だってそうさ。」
※気自体は病気の直接原因ではないが、病気を引き起こす要因になる。
ツヨシ「えっ?癌もですか?」
仙人「そうさ、気の流れが悪いと血行も悪くなる。そうすると、血が濁るし、細胞の新陳代謝も行われなくなる。そんな状態では、自然治癒力も下がるから、キラー細胞が初期の癌細胞をやっつけることができなくなるんだ。」
ツヨシ「気が下がると怖いですね。でも気が低下するのは何が原因なのですか?」
仙人「ああ。気の低下は、悪い感情から起きるんだ。恐怖やうつなど悪い感情は、妄想(煩悩)から起きるのは知ってるだろ。だから、信仰によって神仏と一体化すると良いんだよ。」
ツヨシ「念じるだけで良いのですか?」
仙人「本当さ!三密で一心に念じれば、体中を良い気が流れて熱くなるのが分かるはずだ。」
※三密…手に印を結び、マントラ(真言)を唱え、心に神仏を念じる。
ツヨシ「でも、たとえ神仏を念じても、食生活が乱れていたら高血圧などの成人病になりますよね。」
仙人「いい質問だ。そのとおりだ。ヨーガでは、人間の活力を作るのは、空気、水、食物、日光、土、の5つだと言われている。」
ツヨシ「空気がなければ、生きられませんからね。」
仙人「ああ、排気ガスなど汚い空気を吸っていると肺をやられるし、ウイルスや菌を吸い込むと病気になる。」
ツヨシ「空気清浄機と加湿器が必要ですね。」
仙人「それだけじゃない、人は酸素が必要なんだよ。脳の中の酸素が少なくなると眠くなるだろ。眠くなったら、深呼吸をして酸素をいっぱい吸い込むと、脳が冴え元気になれるだろ。」
ツヨシ「だから、眠いと、自然にあくびをして深呼吸しているのですね。」
仙人「ふふ。頭をスッキリさせたいのであれば、一日に何度も深呼吸すると良いんだよ。脳が活発になると体も元気になるからな。」
※有酸素運動…散歩、ジョギング、軽い運動などで酸素と光を取り込む。
ツヨシ「分かりました。今日から深呼吸をするようにします!」
仙人「それと、水を飲むのも良いことだ。水は酸素と二酸化炭素から出来ているから、水を飲むと酸素を取り込むんだ。」
※水を飲む効果…喉口の菌汚れを洗浄する、血液・リンパ液の流れを良くする、リラックス効果、不眠解消、疲労回復、便秘解消、ダイエット、アンチエイジングなど。
仙人「体の60%は水分なんだ。だから、一日2リットルを目安に水を飲むと良いだろう。」
ツヨシ「そうだったんですね。てっきり、水はミネラル成分が含まれるから体にいいと思っていました。」
仙人「それもある。体にミネラルは必要だからなぁ。水が苦手だったら白湯にすると良い。ただし、ジュースは砂糖が多量に入ってるから、気をつけないとな。」
ツヨシ「食事する時は、栄養だけでなく悪い添加物が入ってないか調べて食べないとダメですよね。」
仙人「無添加食品にこだわる人が多いが、現在社会では無添加食品だけ食べるわけにはいかないだろ。それに、気にし過ぎると、それがストレスになるから気をつけないといけない。」
ツヨシ「じゃあ、気にしないで何を食べても良いってことですか?」
仙人「ツヨシは本当に単純だな。できるだけ安全で栄養のある食べ物を選ぶことは大事だ。でも、それでは、、体に毒素が溜まり、病気を引き起こしてしまうかもしれないだろ。だから、体から毒素を排出しないといけないんだ。」
ツヨシ「毒素が溜まるということを聞いたことがあります。」
仙人「デトックスで一番効果があるのは排泄だ。食べた後のカス(毒物)を便と尿で排出することが大切なんだ。」
ツヨシ「悪いものを食べても排泄してしまえば良いってことですね。」
仙人「そうさ。まあ、大体これだけやれば、病気になることはない。たとえ病気になっても、自然治癒力ですぐに治ってしまうだろう。」
ツヨシ「わかりました。でも、まだ具体的な方法は教えてもらっていませんよ。」
仙人「そんなもの、本気で知ろうと思ったら、本屋でもネットからでも調べることができる。何でも他人に頼っていては、成功は出来んぞ!」
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【今日の学び】
★病は気から起きる!
☆健康であるためには、気(エネルギー)を取り入れて、活力をつける。
※気(エネルギー)は、空気、水、食物、日光、土、の中にある。
★健康は毎日の習慣で決まる!ほとんどの病気は生活習慣病だ。
☆毎朝「やる気を出す」ことから一日を始めると、健康習慣がつく。
⇒ 神仏に手を合わし念じることで、煩悩が消えてやる気がおきる!
ツヨシ「仙人さん。仏教の力でも、高血圧はさすがに治らないのでしょうね。」
仙人「若いのに高血圧を心配しているのかい?」
ツヨシ「50代の方から血圧の相談を受けたものですから。」
仙人「ふ~ん。高血圧なんて真剣に取り組めば治ってしまうものだ。正常な血圧にするのに医者も信仰もいらんよ。」
※高血圧とは、収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上になる病気である。常に血圧値が正常値から異常にかけ離れている場合は、医師による治療が必要になる。
ツヨシ「えっ、そんなに簡単に治るんですか?」
仙人「治るけど、、高血圧は脳梗塞や心筋梗塞など命を脅かす怖い病気だからな。高血圧で倒れたら、たとえ助かったとしても、言語障害や片麻痺になるかもしれないからなぁ。だから、高血圧を気にしている人が多いんだよ。」
ツヨシ「仙人さん。ところで、、どうして高血圧になるのですか?」
仙人「高血圧は塩を摂り過ぎるからだと言う人もあるが、高血圧になる元々の原因は、血と血管と心臓に異常が起きているからなんだ。」
※高血圧の原因
1. 血管の柔軟性がなくなり固くなる
2. 血液が汚れる
3. 心臓が弱る
ツヨシ「だから、血流が悪くなって血圧が高くなるのですよね。じゃあ、どうすれば血圧を下げることが出来るのでしょうか?」
仙人「血圧が高くなる原因が分かっているのだから、次のようにすれば良いのさ。」
※血圧を下げるには…
1. 血液をきれいにする
2. 血管を柔軟にする
3. 心臓を強くする
ツヨシ「なるほどですね。でも具体的には、、どんな食事や運動を行えば良いのでしょうか?」
仙人「血圧を下げる方法は難しくない!厚生労働省のHPにはこう書かれているよ。」
※血圧を下げるための生活
l 食塩摂取量を制限する
l 適正体重を維持する
l アルコール摂取量は適量にする
l 適度な運動療法をする
l 禁煙
l 脂質(飽和脂肪酸やコレステロール)の摂取量を制限する
ツヨシ「たったこれだけで良いのですか?」
仙人「ああ、これを実行するだけで血圧は下がるんだ。高血圧は生活習慣病だから、今の生活を改善すれば、血も血管も心臓も若返る。厚生労働省が言ってるのだから嘘じゃない!」
ツヨシ「ふ~ん。でも、そんなに簡単な事なのに、どうして高血圧で薬を飲んでいる人が多いのですか?」
※平成29年(2017)の調査によると、高血圧性疾患の総患者数993万7,000人。
仙人「一度高血圧の薬を飲むようになると、薬をやめられない患者が多いそうだ。医者も「薬をやめてはいけない。」と言うから、余計にやめられない。」
ツヨシ「薬をやめてはいけないのですか?」
仙人「(医者が言うには)たいていの高血圧患者は、血圧が下がっても薬を止めるとすぐに元に戻るそうだ。どうしてだと思う?」
ツヨシ「どうしてなのか、よくわかりません。。」
仙人「医者が言うには、高血圧患者は生活習慣を変えられないから、薬を止めたら血圧がまた上がる。だから、「薬を止めてはダメ!」だと言うそうさ。」
ツヨシ「そうなんですね。生活習慣って怖いですね。でも、それじゃ、信仰しても高血圧を治すのは無理じゃないですか?」
仙人「高血圧を治す方法って、ツヨシの知ってる事ばかりだっただろう。現在の情報社会では、健康に限らず色んな事を知ってるのさ。知らなければ、スマホで検索すれば大抵の事は分かるからな。」
ツヨシ「言われてみれば、、」
仙人「人は知っていても、出来ない事が多いのさ。どれだけ知識があっても、実行しなければ意味がないんだよ。」
※知識と実行のレベル
1、知らないから行動しない
2、知っていても行動しない
3、思考してから行動する
4、色々と考えなくても良い行動が習慣になっている
ツヨシ「雑学に自信があるボクとしては、耳が痛いです。」
仙人「分かっていても出来ないのは、何故だと思う?」
ツヨシ「我が強いからですか。」
※我…自我、自意識、アートマン、自己中心的な思考
仙人「そのとおりだ、人は脳というスーパーコンピューターにあらゆる情報を記憶しているんだ。だから、それを使えばなんでも出来る!ところが、自我が行動を邪魔をしているんだよ。」
ツヨシ「いわゆる煩悩ですね。」
仙人「そう、ある人は悪魔と言うが、ほんとうは、、自分の心が(自分自身を幸福にさせない)悪魔なんだ。」
ツヨシ「自分が悪魔なのですか?」
仙人「ああ、人(心)というのは、仏の心になる時もあれば、悪魔になる時もある。心を観照しないと、知らないうちに(悪い方向に)流されてしまうんだよ。」
ツヨシ「自分自身を知らないと大変なことになりますね。」
仙人「そうだ!だから、瞑想をして、心が何を考えているか客観的に観るんだ。そして、天を念じて神仏と一体化する!神仏と一体化すれば、積極的になり正しい方向に進むようになる。」
ツヨシ「信仰すれば行動的になれる。そういうことですね。でも、それじゃ、信仰に不思議な力はないんじゃ?」
仙人「ふっふっ。新薬の臨床試験では、治験薬の効果を調べるために偽薬が用いられることがあるって知ってるかい。この方法をとるのは、偽薬だと知らない患者が飲むと一定の治癒効果が出るからなんだ。実際の薬の作用ではなく「薬の効果を信じる」ことによって治ることも分かっているのさ。」
※偽薬(プラセボ)効果…くすりを飲んだという安心感が、体にひそむ自然治癒力を引き出しているとも言われる。自然治癒力とは、からだが自分自身を癒す力。
ツヨシ「プラセボ効果おそるべしですね。」
仙人「信仰心が強い人が神仏に念じると、プラセボが働くんだ。ところが、神仏を信じない人の場合には、念じても効果は出ないってわけさ。」
ツヨシ「信じる者は救われるということですね!」
仙人「はっはっはっ。そういうことさ。」
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【今日の学び】
★潜在意識は何を行えば良いか、すべて知っている。
☆自我(アートマン)が行動を邪魔するから、悪い結果になる。
★神仏と一体化すると、潜在意識の通りに行動できるようになる。
☆一心に仏を念じると、プラセボが作用し自然治癒力が働く。(妙法蓮華経 薬草喩品第五より)
人は一人で生きて行くことはできません。一人で生きると人類は絶えてしまいます。それに、人間は弱い生物なので、協力し助け合って生命をつないできた遺伝子を持っています。
だから、良好な人間関係を築ける「コミュニケーション能力」が高い人は、何をやっても上手く行きやすいため、一番幸福に近いかもしれません。
しかし、良好な人間関係を築くのが苦手な人の場合は、様々なトラブルを作り、悩み苦しむことになってしまうのです。
友達が多く夫婦も仲良くて家族関係もいい人と、何が違うのでしょう?
それは、自分と他人は別だと考えているからです。地球という空の世界では、人も動物も花も木も土も水も、すべては同一のものです。
自分と他を分離して考えると、自分中心な思考になります。そして、「自分の思い通りにならない」ことに悩みが生まれるのです。
ブッダは言いました。「生きとし生けるもの、生きないものが、楽しく生きられることが私の幸せなのだ!」と。
※慈悲喜捨…子を思う母親のように慈しみ、他人の幸せを直に喜び、妬みや恨みなどの煩悩を捨てること。
ツヨシ「仙人さん。仏教を学ぶと、人間関係が良くなりますか?」
仙人「どうしたんだい、何かあったのか?」
ツヨシ「はい、今、会社の上司とうまくいってなくて。。上司の言葉には険(けん)があって、毎日ムカついているんです。」
仙人「なるほどなぁ。ところで、「人間関係の達人になれば人生を制する!」って知ってるか?」
ツヨシ「どういうことですか?」
仙人「幸福な人生を送るには、(人生の輪という)重要な項目がある。その中でも、人間関係は上位で、人間関係を良くすることは大事ってことさ。」
※人生の輪とは…幸福にかかわる人生の8つの側面
1、 感情
2、 健康
3、 人間関係
4、 仕事
5、 財政面
6、 時間管理
7、 環境
8、 スピリチュアル
仙人「人は一人で生きていくことはできないだろ。国家、地域社会、会社、組織、家族、どこに行っても、良い人間関係を作ることは大事だ。」
ツヨシ「それは分かりますが。。」
仙人「仕事が上手くいっていても、夫婦関係にヒビが入ってしまうと離婚するかもしれない。反対にどれだけ家庭が幸せでも、ツヨシのように会社の人との関係が悪いと、胃潰瘍になるかもしれないからな。」
ツヨシ「そうなんですよ。最近、胃腸の調子が悪くて食欲もないです。だから、仙人さんに相談したんですよ。」
仙人「そうかぁ。でも、そんな時こそ「般若心経(金剛般若経)」を思い出さないといけない!」
ツヨシ「般若心経って、あの「色即是空、空即是色」のことですか?」
仙人「そうだ、「空は実体がない」と言うが、我々はその実体の無い世界で生きているんだ!」
ツヨシ「空って、だから難しいんですよね。」
仙人「分かった、簡単に教えてやろう。たとえば、スイカはタネから成長してスイカになるだろ。何も無い所から、いきなりスイカが出来ることはないのは分かるよな。」
ツヨシ「それくらい知っていますよ。」
仙人「ふ~ん。でも、人間も何もない所から生まれているんだよ。」
ツヨシ「そういえばそうですね。不思議ですよね。」
仙人「スイカだって、始めはタネしかない所から生まれる。そして、タネから芽が出、茎が伸びて実が着く。不思議だろ。」
ツヨシ「そういえば不思議ですね。」
仙人「これが、空の性質なんだ。無い所から生まれる。そして、成長したものは、いずれ無くなる。」
ツヨシ「以前に教わった「この世は常に変化する」というやつですね。」
仙人「よく覚えていたな。しかし、スイカの場合は、人間とは違って思考することはないが、人間の場合は、脳があるからややこしい。」
ツヨシ「スイカが、「食べられたくないよ~」なんて考えていたら怖いですからね。」
仙人「ふふ。そう思うだろ。でも、スイカの中に脳が生まれて、スイカが考えるようになったら?」
ツヨシ「そんなことは絶対ないですよ!」
仙人「ふふ、でも、スイカはタネから生まれたんだ。スイカの中に脳が生まれても不思議じゃない。」
ツヨシ「また、また。。」
仙人「それが、人間なんだ。人間の体には実体がない。それだけじゃない、実体のない体の中に脳が生まれた。だから脳にも実体がない。それなのに、実体のない脳が思考をしているんだ。」
ツヨシ「本当だ。脳は実体がないのに考えることができるのですね。」
仙人「そうさ、実体のない脳が考えることなんて、嘘(妄想)に決まっている。その嘘に我々は振り回されているんだよ。」
ツヨシ「そうだったのですね。じゃあ、ボクの上司も実体がないし、ボクに対する態度も言葉も嘘ということですね。」
仙人「ああ、そのとおりだ!それにツヨシだって実体がないんだ。それなのに、我々は実体のないものに振りまわれているんだ!」
ツヨシ「なんだ、そうと分かれば、腹も立たなくなりましたよ!」
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【今日の学び】
☆人間関係の悪化は、脳で考える嘘(妄想)が原因。
★実体のない「空の世界」に生きていると認識することが重要。
☆自身が空で、相手も空。実体のないものに囚われるのは愚か。
★空の達人は、嘘の世界(妄想)を肯定して、楽しく思考する!
理論がどれだけ素晴らしくても、現世を否定する教えでは、現在の苦しみを解消することはできません。
あの世は、この世の延長線上にあります。この世を極楽浄土に変えられないことには、死んでからも苦しむことになります。
だからと言って悲観的に考える必要はありません。真理を知ると、「地獄」だと思っている状況を「極楽浄土」に変えることができるからです。
悩み苦しんでいるこの場所は地獄?それとも極楽浄土?「不二法門」の教え
ツヨシ「仙人さん、死んだら極楽に行くというのは本当ですか?」
仙人「昔の仏教の教えでは、そのように言ってたなぁ。」
ツヨシ「えっ?昔の教えってどういうことですか?」
仙人「子供でも仏の教えが分かるように、「善人が死んだら極楽」で、「悪人が死んだら地獄」と(方便で)教えていたんだ。まだそんな子供騙しのような話を信じていたのかい。」
ツヨシ「みんな、ボクと同じように思っていますよ。」
仙人「それはだなぁ、善い行いをすれば良い結果が生まれる、悪い行いをすれば悪い結果になる。究極、死後には天国と地獄に分かれるという喩え話なんだよ。」
※善因善果・悪因悪果…因果の法則(縁起)
ツヨシ「ふ~ん。そうだったのですね。じゃあ、極楽や地獄はないということですか?」
仙人「それも違うだろ。死ぬほど悩んでいれば今が地獄だ。反対に、天にも上るほど嬉しい気分になったら、それが極楽だ!」
ツヨシ「それならボクにもよく分かります。」
仙人「ホントかなぁ。人は苦しんでいても、その時(その場所)が地獄だと分かっていない人が多いからなぁ。そのため、地獄のまま一生を終える人があるんだよ。」
※無明…幸福になる道を知らないこと。
ツヨシ「無知って怖いですね。」
仙人「ああ、それで、弘法大師空海は、生きてる間に成仏できる(即身成仏)方法を説いたんだ。」
※密教の教え…三密(身口意)を行うと即身成仏できる。
ツヨシ「そんな凄い方法があるのなら、ボクにも教えてくださいよ。」
仙人「ああ。その前に(即身成仏の教え)、大事なことがある。それは、「地獄と極楽は同じ所に存在している」ってことを知らないといけない。」
※不二法門…相対する二つのもの(事象)は、同じもの(事象)である。
ツヨシ「地獄と極楽は違うのに、どうして同じ所にあるのですか?」
仙人「それは、地獄も極楽も、人の認識と感情で生まれるものだからだ。たとえば、上司からの「指導」でも、上司の怖い顔と怖い声を意識すると、上司と会う度に恐怖を感じるだろうし、想像するだけで心まで暗くなる。これって、「地獄」だろ。」
※人は五蘊(見る・聞くなどの感覚→想像する→意識する→経験を記憶する)によって感情が生まれる。
ツヨシ「それは地獄ですね。」
仙人「と思うだろ。ところが、人間の意識や感情なんてものは、コロコロと変わる実体の無いものだ。人はそんなものを本気で信じているんだ。」
ツヨシ「般若心経の空の教えですね。」
仙人「そうだ。ところが、超楽観主義の人だったら、同じ事でもどう考えると思う?」
ツヨシ「楽観的に超がつくのですか?そんな人だったら、怖い上司でも、「私のためを思って指導してくれているんだ。」と考えるかもしれませんね。」
仙人「そうさ。だから、怖い顔も怖い声も、自分にとっては気持ちが良いんだ!」
ツヨシ「サゾとマゾ(SM)の世界ですね。でも、それが極楽浄土なんですよね。」
仙人「真理が分かってきたようだな。思考と感情を変えると、今まで苦しんでいた地獄が一変に天国に変わるのさ。」
ツヨシ「結局は同じになるのだから、相対する二つは一つ(不二)と言う訳ですか。」
仙人「そうだ、不二法門の教えは、地獄と極楽だけじゃないんだ。」
ツヨシ「この他にもあるんですか?」
仙人「ああ、この他の不二法門と言えば。。。有と無、長と短、右と左、善と不善、正道と邪道、生と死、罪と福、主観と客観、闇と明、実と不実、生死と涅槃、汚れと清浄、我と無我、、、まだあるが。。」
ツヨシ「不二って沢山ありますね。」
仙人「あっ!大事な「煩悩と悟り」を忘れていた。一見すると、煩悩で頭がパニックになっている人と、ブッダのような偉い人では、元々が違うように見えるだろ。」
ツヨシ「コロナでパニックってる人と悟ったブッダとでは、全くの別人ですからね。」
仙人「普通はそう見えるものさ。ところが、ブッダが悟りを開いたのは、色情(性欲)に悩み、腹ペコ(食欲)で死にそうになったからなんだ。」
ツヨシ「その話は有名ですよね。夢にきれいな天女が出てきて、ブッダを誘惑してきたんですよね。それに打ち勝って悟りを開いた。。」
仙人「それだけじゃない。修行中、腹ペコで死にそうになった時に、スジャータという娘から乳がゆ(ミルクおかゆ)を貰ったんだ。でも、元気になったブッダは、「修行なんてやるもんじゃない。」と途中で投げ出したんだ。その時の悟りが「中道」なんだよ。」
※中道…どれだけ善であっても行き過ぎはいけない。人は皆違うので一番良いのは「いい塩梅」。(美味しくなる味加減)
ツヨシ「ブッダも煩悩に負けたのですね。」
仙人「ああ、ところが、その時の煩悩があったから「悟り」を得たんだ。煩悩がなければ悟りは開けなかった。だから、煩悩と悟りは元々はセット(組み合わせ)になっているものなんだ!」
ツヨシ「じゃあ、ボクも悟りを開けるってことですね!」
仙人「ふっはっはっは。そういうことさ。」
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【今日の学び】
★地獄と極楽は、同じ場所にある。
☆不二の真実を見つける目を養うことが大事。
★煩悩即菩提…煩悩がある時が「悟りのチャンス」だと気づかないといけない。
☆悩み苦しんでいるその場所に、極楽浄土が隠れている!
★賢者は三密(身口意)を実践して、地獄を極楽に変える!
不幸になる人と幸せになる人の違いとは?「汚泥に咲く蓮華」維摩菩薩の教え
ツヨシ「仙人さん。人には、、不幸になる人もいれば、幸せな人生を送る人もいますよね。この違いって何なんでしょうか?」
仙人「ツヨシは何が原因だと思ってるんだい?」
ツヨシ「ええ~、幸福になる人は、お金持ちの家に生まれたからですかぁ?」
仙人「ホントかな。お金持ちの家に生まれても、親が倒産してその後、苦労している人はいるし。遺産相続してお金が入ったのに、自分の犯した(不倫、倒産など)失敗から、その後地獄の生活を送っている人もあるからなぁ。」
ツヨシ「でも、貧乏の家に生まれると、幸せになるのは難しいような気がします。」
仙人「日本一のお金持ちだと言われている孫正義氏は、講演で「貧乏の家に生まれ育った」と告白していたが、現在1兆4045億円分の自社株を保有している(株価は直近の平均から推計したもの)から、毎年およそ50億円の配当を得ている。これって、どう思うかい?」
ツヨシ「それは、孫さんだからですよ!」
仙人「成功できない奴は、すぐにそういう言い訳を言う。ブッダは、「人は皆、平等に無限の可能性を持っている」と言ったんだ!」
ツヨシ「それは、綺麗ごとですよ。」
仙人「ブッダが綺麗ごとなんか言うものか。幸せになる人と不幸になる人には、たった一つの違いがあるんだよ。」
ツヨシ「一つの違いって、何ですか?」
仙人「聞きたいかい?」
ツヨシ「そこまで聞けば、その後も聞きたいに決まってるでしょう。」
仙人「教えてやろう。人はみな、幸福になる素質をもって生まれて来てるんだ。それは、潜在能力や潜在意識、智慧、仏の慈悲、などと呼ばれている「仏性」さ!」
※仏性…仏になる性質、幸福になる・成功する素質。
ツヨシ「どうして、そんな素質を持っているのに、みんな成功できないのですか?」
仙人「いい質問だ。それは、心に蓋をしているからさ。」
ツヨシ「フタですか?」
仙人「ああ、心は綺麗な水がいっぱい溜まっている井戸みたいなもんだ。ところが、鋼鉄の蓋がしてあれば、水を飲むことはできない。その蓋というのが、「動物的本能と煩悩」なんだよ。」
ツヨシ「でも、本能は誰にでもあるものじゃないですか?孫さんだってあるんじゃないのですか。」
仙人「そうさ、動物本能は誰にでもあるし、成功する上で「性欲」は特に重要だ。」
ツヨシ「えっ?性欲と成功が関係あるのですか?」
仙人「性欲が強いと、体の中にエネルギーが多量に生まれる。だから、エネルギーを発散するために、仕事でもパワーを発揮できるのさ。ところが、凡人は、性エネルギーをセックスだけに使おうとするから失敗する。」
ツヨシ「ふ~ん。性エネルギーを他に使うようにしないといけないのですね。」
仙人「煩悩は、性欲と同じさ。恐怖に襲われると、何がなんでも現状を打破しようとするだろ。鬼に殺されたくないと必死でもがく。そして悩み、「幸せになること」を考える。それが、「菩提心」だ!」
※菩提心…菩提心とは悟りを求める心のことであり、世の人を救おうとする心。菩提心は悟りとセット。
※悟り…迷いの世界を超え、真理を体得すること。
ツヨシ「煩悩即菩提ですね!」
仙人「言葉はきれいだが、それほど簡単なことじゃないんだ。」
ツヨシ「どういうことですか?」
仙人「昔、ブッダはこう言ったんだ。「この世はすべて浄土だ」と。そうだろうか?道に犬の糞が落ちていたら、素手で拾えるかい?」
ツヨシ「うんこは無理です。。」
仙人「そうだろ。じゃあ、これはどう思う。犬が糞をしても、平気でそのままにして帰る主人がいた。その人はテレビにも出るような有名な政治評論家で、お家は豪邸で大きな駐車場には外車のスポーツカーが2台も。ツヨシだったら、この人を見てどう思うかい?」
ツヨシ「腹が立ちます。世の中は不公平です。真面目な人が苦労しているのに、悪い人が成功しているって理不尽です。」
仙人「理不尽かぁ。でも、これが現実なんだよ。汚いものと清いものが共に存在しているのが、この世界なんだ。」
ツヨシ「それなのに、ブッダは「この世はすべて清浄だ」と言ったのですか?」
仙人「何故だと思う?」
ツヨシ「何故ですか?」
仙人「大宇宙から見れば、地球なんて塵のようなものさ。その塵の中で「汚いとか綺麗だとか」と人間は騒いでいる。しかし、当の地球自体は確実に進化し成長している。悪く思ってるのは、その人のエゴがそう思わせているだけなんだ。」
ツヨシ「だから、地球は汚くないと。」
仙人「ああ、ブッダの説く真理「法」って知ってるかい?法は「ダルマ」と言って、「この世の真実の教え」なんだ。だから、綺麗ごとばかりではなくて、ツヨシの思うような理不尽なこともある。」
※法(ダルマ)…法則・真理、教法・説法、存在、具体的な存在を構成する要素的存在などのこと。
ツヨシ「腹を立てるなってことですか?」
仙人「そんなことではない。汚いことに目を瞑る必要はない、しかし、汚いものに囚われてもいけない。大事なのは、汚いものと綺麗なものは、紙一重だってことなんだ。」
ツヨシ「紙一重ってどういうことですか?」
仙人「昔悪いことをしても、その後更生して社会に貢献していれば善人だ。しかし、昔はいい人だったとしても、罪を犯せば「悪人」と呼ばれるだろ。ツヨシは、どちらが善人でどちらが悪人だと思うかい?」
ツヨシ「それは、、今良い人が善人で、今悪い人が悪人ですよ。」
仙人「そのとおりさ。でも、私達だってそうなんだ。今いい人だって思っていても、将来どうなるか分からない。反対に今はつまらない人でも、10年後には成功者になっているかもしれない。」
ツヨシ「将来のことは、神様しか分からないですからね。」
仙人「そう、将来は神様でしか(神様でも?)分からない。だから、人を汚いとか綺麗だと分けてはいけないんだ。」
ツヨシ「それが、ブッダの言う「この世は全て清浄」ということなのですね。でも、そんな風に考えるのは難しくないですか?」
仙人「動物的本能と煩悩で心に蓋をされている人には、ブッダのように「すべてが清浄だ」と考えるのは難しいだろう。だから、ブッダになるんだよ!」
ツヨシ「えっ?ブッダに成るんですか?」
仙人「(三密で)仏を念じて、仏と一体化するんだ。仏になると、自然と「慈悲心」が湧いてくる。仏の慈悲に勝るものはないのさ。慈悲が出れば、潜在意識(潜在能力)が自由自在に働くので、思い通りの人生を歩むようになる!」
ツヨシ「仙人さん、分かりました。」
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【今日の学び】
★法「ダルマ」とは、この世の真実である。それは、「不浄と清浄が同居している世界に我々は生きている」という事実から目をそらさないで、楽しく生きる智慧を磨く教え。
☆本来は、一切が清浄である!汚く見えるのは、五蘊(妄想)と業障(動物的本能)が心に蓋をしているから。
★慈悲心を起こすと、心の蓋が取れて潜在意識が働く。
慈悲喜捨…慈悲はわが子を思うような母親の心。喜捨は、他人の喜びを自分のことのように喜び、妬みや恨みをなくすこと。
☆ブッダと一体化すると自然と慈悲喜捨が起きる⇒ 智慧が出る⇒ 幸福になることに積極的になる!⇒ その結果、幸せになる!
弘法大師は、真言密教の悟りに至るまでの、心の段階を10段階に分けて示されました。十住心論(じゅうじゅうしんろん)とは空海(弘法大師)の主著で、さまざまな人間の精神レベルを、十種類に区分して、まるっきり善悪の判断もできないような最低の心の持ち主を、最も程度の低い第一住心として、それからだんだんと心の持ち方が向上していく過程を、第二住心、第三住心と数を増して位を上げてゆき、最後には、心は大宇宙(大日如来)と一つになり真理に到達すると説かれています。
動物のように善悪を知らず、かげろうを追いかけるように欲望に生きている段階。
子どものように愚かだが、節約して他に施すようになる。善に目覚める段階。
さまざまな教えを学んで天界に生まれることを願う。いろんな教えに心を奪われている段階。
すべては五蘊(ごうん)の仮のあらわれであり、「我も無い」と信じる。小乗心で自分だけの悟りを求める段階。
縁起の法に目覚める。小乗仏教の縁覚の段階。
大乗の菩薩道(他人を幸せにすることの楽しさ)に目覚める。自我の心を見つめる段階。
空の思索を深め、どちらにも偏らない「中」の瞑想に至る。「さとりの智慧」をめざす段階。
相反する二つのものは本来一つという「不二」である。また、声聞、縁覚、大乗という分けた方法などはなく、仏法は一つ(包摂)である。この世のすべてに不浄はなく清浄であると悟る段階。
人間の命は、細胞やバクテリアなどが集合した小宇宙である。そして、それらが集まってできているのが大宇宙である。この華厳の世界に生きていると悟る段階。
生命のもつ無垢なる知をさとる。これを突き詰めていえば、自らの心の根底に目覚め、ありのままの自らの心を知ることができる段階。
菩薩行を重ねることによって、涅槃(さとり)にたどり着くことができます。菩薩行とは、具体的には次のような「行い」をいいます。
まず「慈悲喜捨」の心を持つ覚悟を決める
l 慈:いつくしみの心。 「一切の生き物は安楽であれ」と念ずる。
l 悲:哀れみの心。 「一切の生き物がこの苦しみから逃れますように」と念ずる。
l 喜:喜びを与える心。
l 捨:わが身を捨てて人を救う心。
仏の行い(身・口・意)をまねる。
(行動・身)
l むやみに生きものを殺さない
l 他人の持ちものを欲しがらない
l 道に外れた交わりをしない
(言葉・口)
l うそをつかない
l おべっかを言わない
l 他人の悪口を言わない
l 二枚舌をつかわない
(心がけ・意)
l むやみにけちけちしない、欲張らない
l むやみに怒らない、やきもちをやかない
l 間違った考えをおこさない
菩薩として守るべき最も厳重な禁戒
1. 正しい教えを守り、邪教を信じないこと
2. 四無量心(慈悲喜捨)を忘れないこと
3. 法を求める者には、惜しみなく教えること
4. 大衆の不利益になる行動はしないこと
菩薩が人々を救うために用いる四つの方法。
l 布施:他への施し
l 愛語:思いやりの言葉をかける
l 利行:他人に利益を与える
l 同事:相手の目の高さになる(相手の立場に立つ、思考を尊重する)
五大願は、菩薩が仏の教えをもとめるときに、はじめにたてた5つの誓い。
1. 衆生無辺請願度「あらゆる人を救わせてください。」
2. 福智無辺請願集「あらゆる智恵と福徳を集めさせてください。」
3. 法門無辺請願学「あらゆる法門を学ばせてください。」
4. 如来無辺請願事「あらゆる仏に合わせてください。」
5. 菩提無上請願証「かならず涅槃に到達させてください。」
六波羅蜜とは、この世に生かされたまま、「さとりの世界」に到るための六つの修行をいいます。
l 布施…法施(知識や教え)、眼施・顔施(優しい顔)、言施(温かい言葉)、無畏施(恐怖心を取り除く)、身施(お手伝い)、心施(善い行いをほめる)、座施(場所を提供する)⇔ 反対(ケチ)
l 持戒…ルールを守り、自分勝手な行動をとらない。⇔ 反対(約束を破る)
l 忍辱…悲しいことや辛いことがあっても、落ち込まないで頑張る。⇔ 反対(短気)
l 精進…最善をつくして努力する。⇔ 反対(怠惰)
l 禅定…心を落ち着ける行(瞑想、阿字観、月輪観、日輪観)⇔ 反対(落ち着きがない)
l 智恵…仏の考えができる行(善いことを行い、悪いことをしない)⇔ 反対(ねたみ・そねみ・うらみ)
懴悔によって人類の犯した罪業の赦しを得る。世尊は「未来世においてこの懴悔の法を修すれば、その人は諸仏に守られて、無常のさとりに至る」と宣べられています。
l 仏法僧の三宝をそしらないこと
l 出家者の修行を妨げないこと
l 六念(念仏・念法・念僧・念戒・念施・念天)の法を行うこと
l 大乗の教えをたもつ者を助け、供養し、礼拝すること
l 空の教えを常に思うこと
※六念
・念仏(よく仏のことを思うこと)
・念法(よく仏の教えを学ぶこと)
・念僧(よく仏の教えを学ぶ者達を敬うこと)
・念戒(よく戒律を守ること)
・念施(よく布施を行うこと)
・念天(よく天の神々を敬い、功徳を積み天に生まれることを願うこと)
父母に孝行すること
師(先生や目上の人など)を敬うこと
正しい法をもって国を治め、人々が間違った道へ進むことのないようにすること
(ここでは国とありますが、例えば家庭や職場、学校において正しい教えを自らが実践し示すこと。)
六斎日にはあらゆる生き物を大切にし、周りにも殺生をしないようにさせること
(六齋日…戒律を守り身を清浄にたもつ日。8日、14日、23日、29日、30日の6日間)
因果応報を信じ、仏の道を信じ、仏は滅することがないことを知ること
三密(密教の観想)
1.身密…手に印契(いん)を結び、御仏をお招きする。
2. 語密…ひそやかに真言(陀羅尼、秘密語)を誦して、その真言の文句を心に観じてよくはっきりと理解し、間違いなく唱える。
3. 意密…心を統一する瑜伽(ゆが、三昧、さとりの心の状態)に住して清く円満な月のような菩提心を観ずる。
月輪観・阿字観の詳しい方法はこちら
陀羅尼には次の四つの力がある。
1、病を直す力
2、法を護る力
3、罪を滅す力
4、悟りを得る力
このように、陀羅尼には病気を治す力があり、正法を守護する力があり、人間がつくるさまざまな罪を滅してくれ、そうして最後に悟りを得させてくれる、そういう力があるという。
(薬王菩薩の呪)
あに、 まに、 まね、 ままね、しれ、 しゃりて、 しゃみゃ 、しゃび、 たい、 せんて、 もくて、 もくたび しゃび あいしゃび そうび しゃび しゃえ あしゃえ
あぎに せんて しゃび だらに あろきゃ ばさい はしゃびしゃに ねびて あべんたらねびて あたんだはれしゅだい
うくれ むくれ あられ はられ しゅきゃし あさんまさんび ぼっだびきりじって だるまはりして そうぎゃね くしゃね
ばしゃばしゃしゅだい まんたら まんたらしゃやた うろた うろた きょうしゃりゃ あしゃら あしゃやたや あばろ あまにゃ なたや
(勇施菩薩の呪)
ざれ まかざれ うっき もっき あれ あらはて ねれて ねれたはて いちに いちに しちに ねれちに ねりちはち
(毘沙門天王の呪)
あり なり となり あなろ なび くなび
(持国天王の呪)
あきゃね きゃね くり けんだり せんだり まとうぎ じょうぐり ぶろしゃに あっち
(鬼子母と十羅刹女の呪)
いでび いでびん いでび あでび いでび でび でび でび でび でび ろけ ろけ ろけ ろけ たけ たけ たけ とけ とけ
普賢菩薩の誓願
「もし誰かがこの法華経を読んでその教えのままに修行するならば、そのとき私は六本の牙をもった白象に乗ってたくさんの菩薩とともにその修行者の所へ行き供養し守護してあげましょう。そして、その修行者の心を安らかに見守ってあげましょう。なぜなら、それは法華経のためなのですから」
寧ろ我が頭の上に上るとも法師を惱すことなかれ。若しは夜叉、若しは羅刹、
若しは餓鬼、若しは富單那、若しは吉蔗、若しは毘陀羅、若しは揵駄、若しは
鳥摩勒伽、若しは阿跋摩羅、若しは夜叉吉蔗、若しは人吉蔗、若しは熱病せし
むること若しは一日、若しは二日、若しは三日、若しは四日、乃至七日、若し
は常に熱病せしめん。若しは男形、若しは女形、若しは童男形、若しは童女形、
乃至夢の中にも亦復惱すことなかれ。
あたんだい だんだばだい だんだはて たんだくしゃれ たんだしゅだれ しゅだれ しゅだらはち ぼっだはせんね さるばだらに あばたに さるばばしゃ あばたに
しゃあばたに そうぎゃはびしゃに そうぎゃね がだに あそうぎ そうぎゃはぎゃだい てれあだ そうがとりゃ
あらて はらて さるばそうぎゃ さんまじ ぎゃらんだい さうばだるま しゅはりせって
さるばさった るだきょうしゃりゃ あとぎゃだい しんなびきりだいて
心だけ救われても、真の幸福を得ることはできません。また、お金や健康だけあっても、心が病んでいては幸せだとは言えないかもしれません。
本当の「幸福」は、物心両面で満足していなければいけないのです。
幸福には8つの側面がありますが、その一つ一つが他の面にも影響を及ぼします。
【幸福にかかわる人生の側面】
その中でも特に、感情面、健康面、財政面の3つの面を満足させることが大切です。
【エネルギーを取り入れる】
「病は気から」というように、心と体は相互に影響し合います。心に活気があれば(心がエネルギーで満たされている)、風邪やウイルスにかかりにくくなります。風邪は万病の元というほどですから、体に抵抗力を付けることは大事なことです。
反対に、体が健康であれば心も病みにくくなります。
体が健康な時は、血の巡りが良いために細胞の新陳代謝がスムーズです。細胞に傷が付いたり
劣化してもすぐに修復されます。そのため、病気にもなりにくいのです。
しかし、人は病気になると、体が病気と戦うことで、(発熱によって)エネルギーを失います。そのため、どんな人でも(個人差がある)気力が低下します。
気力が落ちると消極的になり、「癌と違うだろうか?」と考える人まで出てきます。そして、体の病気から心の病というように、病が病を生むのです。
気力が低く慢性的に心と体が病んでいる人が多いのが、現在社会です。食べ物や空気が汚れているだけでなく、社会も複雑で混沌としているからです。だからといって、社会のせいにしても解決することはできません。これから、心身ともに健康になる方法をご紹介しますので、ご参考にしてください。
エネルギー(気)は、次の5つの中にある。
2、 こまめに水を飲む。(約 1.2リットルを飲料水から摂取する。)…成人では約60〜65パーセントが水分からできている。
3、 栄養バランスを考える。また、加工されていない食べ物を摂るように心がける。
4、 一日15分程度の日光浴をする。幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌を高める。
5、 外に出て地面の上に立つ。散歩やジョギングなど軽い運動を行う。
6、 毎日の排泄。体に毒素をためないようにする。
7、 過不足のない適度な睡眠をとる。(体と脳を休める)
心を冷静にしたり楽しくさせるには「瞑想」が効果的です。瞑想のポイントは次のものです。
瞑想のポイント
1、本当の自己に気づく(自分は何を考えているか?心の動きを客観的に観る)
2、妄想に気づく
3、神仏と一体化する(自分自身と神仏の二つがある)
4、一体化した自分を、上空から観察する(何が起きているか?)
5、自分の中の神仏に質問する(答えが出なくても良い)
6、瞑想を毎日続けて、最終的には神仏からの回答を得る(智慧)
ヨーガの瞑想方法
三密加持の方法
密教の観想(月輪観・阿字観・三密)については、こちら
※三密の真言ややり方について詳しくは、「大日経・金剛頂経 現代語訳」大角修著(角川ソフィア)に正式な方法が載ってるので、そちらを参照ください。
1、 普段使わない筋肉の運動をする。
2、 恐怖や不安は筋肉収縮をおこし、頭痛や肩こり、胃腸障害など健康に害をおよぼすが、ストレッチで筋肉を柔らかくしておくと健康になり、心の状態が良くなる。(良い思考ができる)
1、 胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅を作成する。(東寺売店でマンダラ下敷きを購入する)
マンダラ下敷きに、諸天尊の絵を張ってオリジナルの曼荼羅を作る。(※手作りすることで愛着がわく)
2、 月輪観と阿字観に使う2つの「画」を作成する。
月輪と阿字の裏面
3、 月輪観
4、 阿字観
5、 三密…「身密・手に諸尊の印契(印相)を結ぶ」、「口密・口に真言(マントラ)を読誦する」、「意密・心に曼荼羅の諸尊を観想する」
6、 1週間に5回程度。
2、 「あ」行…阿字またはマンダラを見る、大日如来の手印を結ぶ、「あ~、あ~」と小さな声を出す。
忙しい時には、この「あ」行がおすすめ。
「真言かずかずあるなれど、二十三字(光明真言)にしくはなし。~ 二十三字をちぢむれば、あびらうんけん五字となり、五字をちぢめて阿吽(あうん)なり。阿吽の二字も阿字に帰す。「ああ」と唱える一声に阿弥陀あぼきゃもこもりけり。朝夕一心専念に阿字の一字を観ずべし。」密教行者 玄奘阿闍梨より
3、 光明真言
4、 百字の偈(般若理趣経)
体が健康な時は思考も健康的だが、健康状態が良くない時には正しい思考ができなくなる。そのため、次の補助食品を毎日摂取している。
1、 ユーグレナ(栄養バランス)
2、 有機キダチアロエ葉末錠(便通、毒素排出)
3、 黒にんにく(老化防止、動脈硬化や糖尿病の予防)
仏教本や「ブッダの教え・現在版」を読むことで、心が浄化され、モチベーションが高まる。読経よりも、この読書の方が意味が理解できるため、より心に入ってくる。
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おススメの本
・「仏教聖典」(仏教伝道協会)
仏教を誰でも理解できるように書かれている。
・「超訳般若心経 苫米地英人著」(PHP文庫)
仏教初心者でも分かるように、般若心経と空についての説明がされている。
・「般若心経・金剛般若経 中村元・紀野一義訳註」(岩波文庫)
サンスクリット原本からの訳があるため、般若心経の理解がより深まる専門書。中級者用。
・「空海はすごい 超訳弘法大師のことば 苫米地英人著」(PHP研究所)
空海と密教について。初心者向き。
・「図説 理趣経入門」大栗道榮著(すずき出版)
密教の真髄「理趣経」の理解と、密教の行法の説明。初心者向き。
・「法華経 大角修訳」(角川ソフィア文庫)
大乗仏教の代表である「法華経」を理解する本。
・「善財童子の旅 華厳経 入法界品 現在訳」大角修著(春秋社)
仏教全般を理解する上で、一度は読んでほしい本です。少年が真理の世界に入るまでを物語で描かれている。「悟り」への過程が理解できます。中級者向け。
・「龍樹」中村元著 (講談社学術文庫)
原始仏教を現在の大乗仏教に訳したのが、龍樹(ナーガールジュナ)というインド人です。空の思想「空観」「中道」「縁起」について理解するために一度はチャレンジされてはいかがでしょう。上級者向け。
・「大日経・金剛頂経 現代語訳」大角修著(角川ソフィア)
密教の代表的経典です。阿字観や百光真言、本尊、諸尊の真言と印契、など密教の行法を図解入りで説明しています。上級者向け。
・「維摩経講和」鎌田茂雄著(講談社学術文庫)
在家仏教信者の維摩が、菩薩たちに大乗仏教を説く物語。人間と宇宙、物質と精神、生と死、煩悩と菩提、迷いと悟りの「不二」は本来一つだと説く。是非読んでほしい一冊。中級者向け。
・「空海 秘蔵宝鑰」加藤純隆・加藤精一現在訳(角川ソフィア文庫)
空海が、「十住心論」をわかりやすく解説した書。十住心論の理解によい。
・「中村天風の行動学」武田鏡村著(東洋経済)
仏教本ではありませんが、インドでヨーガの修行した中村天風氏の教えは説得力があります。
・「思考は現実化する」ナポレオン・ヒル
「原因と結果」が理論づけされているので、実践向けである。
「ブッダの教え」を誰にでも優しく理解できるように書いています。
どこから読んでいただいても構いませんが、できれば、『超現在訳の般若心経』から開いていただくことをお勧めします。
般若心経は、仏教の真理をもっとも短い言葉で表現している経典ですが、内容は深いです。「般若心経」で説かれる「空」を理解しないと、仏教を理解することはできません。
実は、あなたに今回お伝えしたかったのは、私が実践している秘密「在家仏教実践マニュアル」です。こちらの方法は、長年私が行い実証済みの「物心両面で幸せになる方法」ですので、今すぐダウンロードしてください。
また、神力を授かるためには、密教を学ばれることをお勧めします。密教は初心者には難しい行法ですが、分かりやすく説明しています。(ビギナーズのための密教)こちらもすぐにダウンロードしてください。
後の項目もすべて大事なことばかりです。時間のある時、何度も読まれるとモチベーションアップになり、早く「覚り」に近づくことでしょう。
悩みを解決する!
実際の「悩みを解決する」ための具体的なアドバイスです。
・悩みからの解脱・幸福
・感情
・お金・欲望
・健康
・人間関係
・煩悩即菩提
・悩み苦しんでいるこの場所が極楽
・不幸になる人と幸せになる人の違い
心が暗くなっている(悪魔)状態から抜け出ないときに、「陀羅尼」を読誦すると悪魔を祓うことができます。
◎菩薩行(さとりへの道)
禁戒や六波羅蜜など仏教の主な行を紹介しています。
釈迦は、空を認識し一切清浄を悟れば、苦から解脱できると説きます。しかし、「釈迦の悟り」を開いた人は稀です。
(釈迦の悟りに最も近い)日蓮上人でさえも、「このままでは日本は滅びる」と極楽浄土を疑ったのですから。「一切清浄」を信じていたら、あのような言葉は出ないはずです。
それほど、釈迦の悟りは難しいのです!理想と現実はかけ離れています。
実際、私たちの心といえば、毎日コロコロと変わっています。ちょっと良いことがあれば喜び、悪い出来事に遭遇すれば落ち込む。これが、凡人の心なのです。
では、どうすれば、凡人の私たちでも、苦から解脱できるのでしょう。
ツヨシ「仙人さんは、いつも「仏様に手を合わせなさい!」と言われますが、手を合わすだけで商売が繁盛できるのですか?」
仙人「フフッ、いい質問だ。仏に手を合わすだけで商売繁盛できるのだったら、みんな繁盛しているさ。」
ツヨシ「えっ!?嘘だったのですか?」
仙人「嘘じゃないが、手を合わせただけでは商売は成功しない。商売じゃなくてもスポーツだって同じさ。どんなことにも努力が必要だ。」
ツヨシ「それじゃ、仏様に手を合わせても、意味ないじゃないですか?」
仙人「待て待て、(仏教)初心者はこれだから教えにくい。宇宙はすべてに平等なんだよ。平等というのは、努力すれば努力しただけ変化があるし、何もしなければ前へ進むこともできないってことさ。」
ツヨシ「努力さえすれば、公平に結果が生まれるということですか?でも、努力しているのに倒産する会社もあるじゃないですか!」
仙人「いい所に目を付けたな。現実はそこが問題なんだ。人の幸・不幸を左右するものには、3つの力が働いている。一つは行動だ。二つ目は災難(災害)、三つ目は時流だ。」
ツヨシ「もっと具体的に教えてください。」
仙人「わかった。行動すると何らかの結果が出るだろ。一つは良い結果、もう一つは悪い結果だ。ところが、動かないでいると前にも後ろへも進まない。しかし、時間は人の動きには関係なく動いているから、停止している者は置き去りにされるだろう。」
ツヨシ「じゃあ、行動しても、結果はどうなるか分からないし、行動しなかったらダメというんじゃ、どうすれば良いのですか?」
仙人「成功したかったら動くしかないってことさ。ところが、売上が激減すると、冷静さを失ってしまい、「どうしょう、どうしょう。」と血迷う。そんな状態で上手く行くと思うかい?」
ツヨシ「上手くいくはずないです。。」
仙人「そうだろ。でも、周りを見てみろ。上手くいかないからって、その怒りを社会に向けて当たり散らす。他にも「潰れたらどうしょう。」と恐怖から寝込んでしまったり、、人生に行き詰っている人が多い。これが現実だ!」
ツヨシ「たしかに。。ボクにも、そんな所がありますから。」
仙人「こんな時に一番大事なのは、冷静さを取り戻すことなんだ。そのために、一番簡単で効果があるのが、「仏に手を合わす」ことなのさ。」
ツヨシ「なるほどですね。仏様に手を合わすと気持ちが落ち着きますからね。」
仙人「だろ。冷静になってから行動に入るんだよ。気持ちが動揺している状態で行動してみろ。余計に状況を悪くしてしまうだろ。」
ツヨシ「だから、上手くいかない人は、みんな空回りしているのですね。」
仙人「そうだ。心が落ち着いたら、また仏に手を合わす。今度は、一心に仏に対して「智恵をください!」と念ずるんだ!集中すると、必ず仏は智恵をくれる。」
ツヨシ「本当ですか。」
仙人「智恵を授からないのは、一心になってないからさ。心が騒いでいる内は、何をやっても無駄さ。まず、心を落ち着けることをしないといけない。」
ツヨシ「分かりました。」
仙人「冷静になり智恵を授かったら、「何をやれば良いか」が分かる。そうしたら次は、、、「行動」に移るんだ!」
ツヨシ「でも行動したとしても、どういう結果が出るのか分からないのでしょ?」
仙人「だから、仏にお願いするんだ。手を合わせ、「仏の智慧のとおりに行動するから成功させてください。」とな。」
ツヨシ「そうかぁ、仏様の言う通りにするのだから、仏様がほっとけないわけですよね。」
仙人「そのとおりさ。「成功を信じているものだけが成功する。」は真実なんだよ。ここまでが、始めに言った一つ目の「行動」についてだ。」
ツヨシ「そうでした、二つ目の縁は災難でしたね。」
仙人「災難はいつどこで遭遇するか誰にも分からんからな。災難は自分の行動に関係なく、みんなに公平に起きるもんだ。地震や台風は、善い人、悪い人に関係なく襲い掛かるからな。」
ツヨシ「善人も悪人も同じように災難に遭うって、神様は不公平じゃないですか?」
仙人「善を行えば良い結果がおきて、悪を行えば悪い結果がおきるのは、個人の「原因と結果」によるものだ。それと災難は違うんだよ。」
※善因善果、悪因悪果
ツヨシ「なんか、合点いきません。。」
仙人「宇宙はすべてに平等なんだ。善人も悪人も、宇宙全体から見ると、どんな人も生物の一つってことさ。」
ツヨシ「じゃあ、仏に手を合わせても意味がないですね。」
仙人「ふっふ、だから初心者は教えにくい。仏と一体化する(仏に手を合わす)ということは、宇宙に繋がるということなんだよ。だから、仏の心になると、潜在意識が助けてくれるのさ!」
※仏の心とは…慈悲心(人を楽しませたい、人を救いたい、という心)
ツヨシ「どういうことですか?」
仙人「火事場の馬鹿力というのを知ってるか?火事で逃げ場を失っている人を見ると、普段行動できない人でも、助けるために燃えている家に飛び込むことができる。」
ツヨシ「それ、分かります。」
仙人「他人を救おうとすると、とてつもない力が出るんだ。それだけじゃない、慈悲心が出ると、瞬時に智慧が授かり、「こちらへ逃げろ!」と、仏の呼ぶ声を聞く。だから助かるんだよ。」
※六神通…神通力。妙法蓮華経 授記品第六
ツヨシ「災難に遭うのは仕方ないけれど、最小限にできるということですね。」
仙人「そうだ。そして、最後の三つ目の縁「時流」だ。地球は動いているから、地球上には時間が存在する。地球が誕生してから地球は止まったことがないからな。」
ツヨシ「地球の回転が止まったら大変ですよ。」
仙人「地球は止まらないが、調子の良い波と悪い波があるんだ。個人のバイオリズムのようなものが地球にもある。それが時流だ。」
ツヨシ「具体的にはどういうことですか?」
仙人「個人でどう頑張っていても、世界戦争がおきたらどうしょうもない。「商売がどうだ」とか、「人間関係を良くしたい」など、どうでもよくなるだろ?」
ツヨシ「戦争が起きたら、それどころじゃなくなりますね。」
仙人「そうさ。でも、世界中がとんでもない好景気になったらどうなると思う?」
ツヨシ「バブルですね。聞いたことがありますよ。みんな派手な洋服を着てディスコで踊ったり、毎日がパーティーのようだったんですよね。」
仙人「今からは考えられないだろうが、30年前はどこもバブル景気だった!もし今、この時流に乗れたらどんな感じになると思う?」
ツヨシ「それは有難いですよ。ボクのすべての悩みが吹っ飛びますからね。」
仙人「フフッ、世界中がバブル景気になるのは難しいかもしれんが、世界の中にはバブル景気に沸いている所もあるんだ。」
ツヨシ「ホントですか!?」
仙人「ああ、お金は水と同じで、ここのお金が減れば、ある所にはお金が集まっている。でも気をつけないといけないのは、バブルを装う詐欺師だ。しかし、たいてい詐欺に騙される時には、自分の心が汚い時だ。だから同じ縁によって詐欺に遭遇するのさ。」
ツヨシ「そうです。ボクも詐欺にかかったことがあるから、良く分かります。」
仙人「なんだ、詐欺に騙されたのか。。どれだけ金銭的に成功していても、詐欺に騙されて破産したらゲームオーバーだからな。気を付けないといけないなぁ。」
ツヨシ「どうすれば良いのですか?」
仙人「簡単さ、毎日仏に手を合わすんだ。そうすれば、悪魔が入り込む隙がなくなるってことさ。」
ツヨシ「ふ~ん、手を合わすことって、そういうことだったのですね。常に手を合わすようにします!」
仙人「そんなに手を合わさなくても良い。はっはっはっ」
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【今日の学び】
★仏に手を合わす意味…1、冷静になる。2、智慧を得る。3、積極的(行動力)になる。
☆智恵ある行動は、良い結果をつくる。(原因と結果の法則)
★仏に手を合わす習慣の功徳…1、想定外の災難から守られる。2、良い時流に乗ることができる。
☆仏に手を合わすとは…慈悲の心になり、積極的な人間になるため。だから、宇宙から守られて当然だ!
『十住心論』(じゅうじゅうしんろん)、正確には『秘密曼陀羅十住心論』は、空海の代表的著述のひとつで、830年ころ、淳和天皇の勅にこたえて真言密教の体系を述べた書(天長六本宗書の一)。
「十住心」とは、低次元の心の世界から高次元の心の世界へと次第に進展し向上する過程を、仮に十段階に分けたものである。
十住心の内容
人が本能のままに生きている段階から、さまざまな『覚り』の段階を経て、究極のさとりに至る道を10段に分類して説明している。
旅立ちの式をすませてこれから御仏をめざして出発しますが、一体、いくつの宿場を馬で乗り継いで行けば、目指す所へ到着できるのでしょう。御仏は明らかにこれを説いておられます。すなわち十か所で乗り継げば、目指す金剛の道場(最高の覚りの境地)に着けるのです。
第一、本能のままに生きる心
善悪を知らず欲望のままに生きている段階。
凡夫は狂い酔っていて、自分の非をさとりません。ただ性欲と食欲だけを思っているところは、丁度あの牡羊(おひつじ)と同じです。
第二、人の道に目覚めて、道徳に従って生きる心
子どものように愚かだが、徐々に「善」に目覚める段階。
外からの色々の因縁によって、ふと節食して、他人に施そうとする心が芽生えます。丁度、穀物の種子が、水や光を得て芽生えるようなものです。
第三、神や天を仰いで生きていく心
仏教以外の諸宗教を信じる人々は、最後には天(極楽浄土)に生まれることを理想として生活し、それによってしばしの安楽といこいを得ているのです。丁度、何もわからぬ赤子が母親の腕の中にいたり、子牛が母牛と一緒にいる時と同じで、まさにつかの間の安らぎです。
第一から第三の段階までは、苦しみの闇から抜け出ることはできない。
第四、(小乗仏教)声聞乗の心
すべては五蘊による仮の姿であり、「われも無い」と信じる。
小乗仏教に入って、※実我とか霊魂とか、神話の神は否定しますが、五蘊等の諸法は存在すると理解します。「法華経」で羊車にたとえられる仏教が、すべてこれに相当します。
※実我…アートマン、インド哲学で人間の自我の中心にあるものを認め、神から与えられたものと受け取っていたが、仏教ではこれを認めず、反対の無我を説く。
良い話を聞いた時だけでなく、日常の些細なことからも覚りを得るが、覚りはすぐに消えてしまう。
第五、小乗の縁覚乗の心
「縁起」の法に目覚める段階。
十二因縁という考えを修していけば、煩悩は根っこから抜き去られて、業に左右される人生から解放されて、無言のうちに、阿羅漢という聖者の位に達することができます。
心身の状態が悪くなるとすぐに気づくため、悪くなった原因(煩悩)を取り除くことができる。
第六、(これ以降が大乗仏教となる)法相宗の心
自分自身の覚りから、「他人のため」「社会のため」に覚りを開こうと進む。
「大乗の菩薩道」に目覚める段階。
縁のない多くの人々に対してまで慈悲の心をおこします。すべての外界の事象は自分の心に影った(うつった)映像のごときものと受け止めて、あらゆる囚われを除きます。これすなわち唯識という教えで、法相宗の心です。
第七、三論宗の心
「空」と「中」の瞑想を修する。文殊菩薩に祈り、般若の智慧をめざす。
不生・不滅・不断・不常などの八不中道を修することによって、極端な見方を離れ、仏教本来の中道に立ち、さまざまの誤った見方を断ち切って、ただひたすら空を観じると、心の本源が空寂となり、すべてが無相(現象的なものをすべて離れた境地)になって安楽になります。
第八、天台宗の心
「不二法門」。本来、すべては一であり、不浄はなく清浄である。
大宇宙の構成を覚る(神の意識が目覚める)
天台の教えを修行すると、この世のすべての現象は一つにまとめられ、みな本来、清浄であり、外界の事象も、それを観ずる智慧も融け合って一つのものになっています。この受け止め方を知っているのは顕教の毘盧遮那仏です。
第九、華厳宗の心
普賢菩薩のさとりの世界であり、輝かしい華厳の世界。
素晴らしい大宇宙に生きている実感を得る。すべてが『感謝』の世界。
一般的には水と波とは別のものと見えているが、水には自性がなく、風が吹くことによって波が立つわけで、実は、水と波とは同じものだと言うことが分かります。
しかし、この華厳の教えも、究極の悟りとは言えないのです。如来(みほとけ)のいましめを受けて更に次に進んでいくのです。
第十、真言密教の心
胎蔵・金剛曼荼羅の世界。「わが身に無数の如来あり、これ賢劫の千仏なり」
顕教の教えは、宝の箱の塵を祓うような効用しかありません。真言密教にこそ宝の庫を開き、中の秘宝が広げられて、如来(みほとけ)の徳をこの身に体得することができるのです。
(阿字観の瞑想によって)密教の世界に入ると、無明の闇は破り捨てられ、自分自身が(密教の正当の後継者)『金剛さった』であることを自覚する。
諸天尊と一体化する
三密で真言を唱えると、曼荼羅の諸天尊がさとりの境界に並んでいるのが見える。
煩悩を菩提心に変える
煩悩がある時には、不動明王と一体化すれば、不動明王が悪魔をにらみつけて煩わしさが消え失せて安らかになる。
貪瞋痴の煩悩で悩みの闇にある時には、(一体化した)降三世明王が三度叱りつければ、三毒(貪瞋痴)が消えて無明にもとづく煩わしさが枯れて静かになる。
小欲を大楽に変える
(一体化した)八供養の天女たちは、仏となった自分自身に広大な供物を供えて讃える。
(一体化した)四波羅蜜菩薩という禅定女たちは、敵悦(エクスタシー)という法楽を与えてくれる。
密教の境地は、人間の心の奥底(秘めた部分)の境涯ですから、秘密の秘密であり、覚りの中の覚りというべきです。
ついに、大好きな彼女とデートをする約束をしました。「どこにデートは行こうか?」、「何を食べようか?」、「何をプレゼントしようか?」と、想像しているだけで、心がウキウキしてくる。※図説「理趣経」入門を参考。
心が、彼女とのデートの方に行ってしまい、彼女のことを考えていると仕事どころではない。帰宅して寝床に入っても、想像すると嬉しくて眠られない。
数日、そんなワクワクする日が続いたが、ついにデートの日がやってきた。彼女にプレゼントを渡すと、満面笑みで、彼女が天使のようだ。
二人で映画を見たが、隣にある彼女のことばかりが気になり、映画の内容が入ってこない。ただ、彼女の側にいるだけで幸せだ!
食事は、いつも行くマクドナルドの店だった。いつものハンバーガーセットが、こんなに美味しく感じたのは始めてだ。彼女と食べるものならどんなものでも美味しい!
デートの帰りに、始めてのキスをした。好きな人とキスをすると、心までとろけそうだ。このまま彼女を帰したくない。別れるのが、これほど切ないと思ったことはなかった。
デートを重ねたある日、ホテルに泊まることに。どちらともなく抱きつきキスを重ねた。この後のことを思ってか、二人とも、キスだけで燃え上がってしまい、中々キスを終えることができない。
抱きついたままベッドに倒れ込み、キスを重ねた。優しく優しくキスをすると、彼女もそれに答えてくれる。胸が熱くなった。
彼女の体を優しく愛撫すると、体の中から愛汁で答えてくれる。私のことを愛してくれているという証だ。こんな嬉しいことはない。
ついに私と彼女は一体になった。彼女を喜ばそうと一所懸命に動くと、彼女も体をひねり動かす。普段の彼女とは違う顔だ。こんな表情は、私だけにしか見せないと思うと、彼女が愛おしくてたまらない。
頭の中が、興奮で何も考えられない。動きを早くすると、「あ~。く~。」彼女は声を出して答えてくれる。私のことを好きだという声だ。これほど嬉しいことはない。
二人の興奮は最高潮に達した。それは一瞬だったが、この世にない喜びの瞬間だ!生きていて良かったという瞬間だ。
(百字の偈)密教は秘密の教えなのでは?
菩薩勝恵者 乃至尽生死 恒作衆生利 而不趣涅槃 般若及方便 智度悉加持 諸法及諸有 一切皆清浄欲等調世間 令得浄除故 有頂及悪趣 調伏尽諸有如蓮体本染 不為垢所染 諸欲性亦然 不染利群生大欲得清浄 大安楽富饒 三界得自在 能作堅固利
密教は「危険?」「悪魔の崇拝?」
密教を信仰することに不安を感じている方のために、『密教』について説明させていただきます。
密教は秘密!
『金剛頂経』には、「密教を教えてはいけない」と書かれています。
「この毘盧遮那の三摩地の法は、まだ灌頂の儀式を済ませていない者に対しては、わずか一字といえども説いてはなりません。もし、本尊のお経や真言など、たとえ同じ教えの仲間であっても、たやすく説いてはなりません。もし、そのようなことをすれば、その人は、この世で若死にし、災いを招いて、死んだ後には無間地獄に落ちるのです。云々。」
※三摩地とは…サマーディ・三昧のこと。仏教やヒンドゥー教における瞑想で、精神集中が深まりきった状態のことをいう。真言密教の修法を三密加持(さんみつかじ)とか三密瑜伽(さんみつゆが)などと言いますが、精神を一点に集中する瞑想(三摩地・さんまじ)のことです。特徴としては、仏(本尊)の身(み)と口(くち)と意(こころ)の秘密のはたらき(三密)と行者の身と口と意のはたらきとが互いに感応(三密加持)し、仏(本尊)と行者の区別が消えて一体となる境地に安住する瞑想を言います。
密教の恐れられる理由が、この金剛頂経の一文です。
要約すると、灌頂を受けていない者には、「身口意の三密加治による瞑想を教えてはいけない。」ということです。
これには理由があります。
瞑想は、ブッダが誕生する以前から、バラモン教(現在のヒンズー教)で行われていました。ブッダも「瞑想」を取り入れて「さとり」を開いたことは有名です。
ブッダの時代には、簡単にできて効果のある三密瑜伽(ヨーガ)が流行し、人間的(魂)成長のための修行をしないようになっていきました。多くの僧侶が、昔のバラモン教に戻る傾向にあったのです。
そのため、ブッダはバラモン教を否定したのですが、三密瑜伽(ヨーガ)の効果だけは否定できませんでした。
その名残りとして、『密教』(大日経・金剛頂経)がありますが、誰でも修法は気軽にできないように戒めたのです。
しかし、『真言・陀羅尼(マントラ)』に関しては、般若心経では「ギャティーギャーティボーディ ソワカ」や、妙法蓮華経陀羅尼品第二十六の呪では「アニ マニ マネ ママネ、、、」と読誦しなさいと説かれています。
※真言は、、元々は、インドのバラモン教(現ヒンズー教)で「マントラ」と呼ばれる呪文でした。
【密教の灌頂儀式は方便の一つ】
このような密教の歴史について、空海が知らないわけはありませんでした。
空海は、著書『秘蔵宝鑰』の中で、金剛頂経の内容について次のように書かれています。
「(密教を)もしありのままに話してみても、信受する力のない人は、かえって仏教に疑惑を起こして、これをそしることになり、しまいにはそういう人々は、仏の性質を永遠に失った人となってしまい、無間地獄に堕ちることになってしまいます。このゆえに、この世の人々を救済するためにブッダ(大日如来の化身)も黙して、密教をあえて説かれなかったのであり、教法を伝える菩薩(ブッダの弟子)たちも、そのままにしてあえて密教を論じませんでしたのも、みな誤解を避けるためでしょう。」
『妙法蓮華経 方便品第ニ』には、次のように説かれています。
「お釈迦さまはこの法華経以外の経典で様々な人に、様々な教え『方便』を説いてこられた。殊に三乗への差別的教えをくつがえし、皆が「一仏乗」へと帰入することが出来る、「人類皆平等」という誠の教え、真実の教えが説かれる。それは「難解)」である、「覚悟して理解せよ。」
密教の形式は、『さとり』の境地へ行くための方便の一つなのです。
三密加治を行うと、瞑想効果が高まるかもしれませんが、何もしなくても『瞑想』ができるようになれば、真言(言葉)や手印(形式)は必要ないのです。
このことについて、空海は著書『秘蔵宝鑰』の中で、
「筏を使って向こう側に渡ってしまえば、筏はすでに捨て去るべきものです。それにいつまでも執着すべきものではありません。」と書かれています。
守破離の最終段階が「離れる」です。
密教が「秘密の教え」という理由には、もう一つあります。
それは、仏教で本来戒められている「性行」や「欲」をすすめていることです。
現在の真言密教では、「小欲を大欲に」「小楽を大楽に」というように、人間の本能を否定するのではなく、「覚り」によって人間的成長を促す教えです。
ところが、密教の仏像の中には男女が交わった尊像もあり、意味を取り違い、僧侶や在家信者が実際の性行為の言い訳にした過去があったようです。
※オウム真理教では、宗教を理由に性行為やポワもあった。
インドにおいてヒンドゥー教シャークタ派のタントラやシャクティ(性力)信仰から影響を受けたとされる、男性原理(精神・理性・方便)と女性原理(肉体・感情・般若)との合一を目指す無上瑜伽の行も無上瑜伽タントラと呼ばれる後期密教の特徴である。
男性名詞であるため男尊として表される方便と、女性名詞であるため女尊として表される智慧が交わることによって生じる、密教における不二智を象徴的に表す「歓喜仏」も多数登場した。
無上瑜伽タントラの理解が分かれていた初期の段階では、修行者である瑜伽行者がしばしばタントラに書かれていることを文字通りに解釈し、あるいは象徴的な意味を持つ諸尊の交合の姿から発想して、女尊との性的瑜伽を実際の性行為として実行することがあったとされる。
そうした性的実践が後期密教にどの時期にいかなる経緯で導入されていったかについてはいくつかの説があるが、仏教学者の津田真一は後期密教の性的要素の淵源として、性的儀礼を伴う「尸林の宗教」という中世インドの土着宗教の存在を仮定した。
後にチベットでジョルと呼ばれて非難されることになる性的実践は主に在家の密教行者によって行われていたとも考えられているが、出家教団においてはタントラの中の過激な文言や性的要素をそのまま受け容れることができないため、譬喩として穏当なものに解釈する必要が生じた。しかし、時には男性僧侶が在家女性信者に我が身を捧げる無上の供養としてそれを強要する破戒行為にまで及ぶこともあった。(ウィキペディアより抜粋)
以上のこともあって、性行為の表現が詳しく書かれている『理趣経』は、密教のなかでも特に秘密だったようです。
『理趣経』は、空海が最澄からの頼みを断った経典としても有名です。密教の深い意味が理解できない段階で、『理趣経』を見せると「最澄が誤解する」との恐れがあったと言われています。
密教は一子相伝の教えのはずでは?
※一子相伝とは、学問や技芸などの師が、その奥義、秘法、本質を自分の子どもの中のひとりにだけ伝えて、他の者には秘密にすること。
現在、真言宗の宗派は18宗あり、高野山真言宗の信者数だけでも4,561,680名。密教は一子相伝(秘密)ではなく、多宗派と同様に公の宗教になっています。
【空海までの密教が一子相伝(秘密)だった理由】
全てを明かすと誤解や危険が生じる為に、最初からは全てを明かさずに徐々に師匠から弟子へと一子相伝的に伝えていた。
「如来の秘密」の二点から、密教を一子相伝(秘密)にした理由について説明します。
1、衆生は、仏教の知識に乏しく智慧が伴っていないために、経典本来の意味が理解出来なかった。
2、如来(指導者)は、聞く者の精神力や技術が伴っていないので、難解な密教を教えてしまうとケガをしてしまう恐れがあるので順序だてて教えていた。
代々、天皇家も密教の灌頂儀式を受けていた
密教の即位灌頂は、歴代の天皇から明治天皇以前まで代々伝わっていました。明治に時代が変わる際の神仏分離、廃仏毀釈によって儀式は廃止されましたが、それまで、密教は天皇家でも信仰されていました。
※明治天皇からは、仏教信仰ではなく伊勢神宮参拝が実施されるようになった。
「即位灌頂とは、11世紀ないし13世紀から江戸時代にかけて、天皇の即位式の中で行われた密教儀式で、その内容は秘儀とされていた。一般的には即位式の前に摂関家、主に二条家の人物から天皇に対して印相と真言が伝授される「印明伝授」と呼ばれる伝授行為と、即位式の中で天皇が伝授された印明を結び、真言を唱える実修行為を併せて即位灌頂と呼んでいる。」(ウィキペディアより抜粋)
天皇家が、世間が心配するような「怪しい教え」を信仰するはずがありません。
密教を秘密にしていたのは、時代が影響していた背景があったからです。昔から受け継がれてきた経典には、最初に書いてあるような文章が載っていますが、仏教全体を学ぶと、ブッダの伝えたい真意が理解できると思います。
三摩地(三密)の新解説
密教では、身口意の三業を清浄にすることによって即身成仏が可能になると説きます。
身では印を結び、口には真言を唱え、意では心を禅定にします。
もう少し日常に近づけて表現すると
仏さまと同じポーズ(仏さまの様な行動をとり)で、仏さまと同じ言葉を発し、仏さまの様に慈悲の心に集中する と、言い換えても良いのではないかと思います。
仏教学者の中村元さんは
善とは「人を傷つけず、人の為になることを人の身になって考える」と言われていました。
それが仏道であり、仏道の実践が、日常での即身成仏でもあると思います。
(高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺HPより抜粋)